先月、(たぶん)十数年ぶりに歯科に行った。
充填したものが取れてしまいやむを得ずだったのだけど、以来、全然問題のなかった歯が沁みるようになり、同時に頭から肩にかけて痛み、首が回せなくなってしまった。
放っておいても治りそうにないので、もう一度診てもらいに行き、「たぶん、治療の時にすこし削ったせいだと思う」というようなことを言ったら、医師が興奮気味に「認識の違い」について話し始めた。
私は、痛みの原因を解決したかっただけなんだけどな…。
それで口を開けたまま医師の話を聞き(なにも言えないでしょ)、なんだかめんどくさくなってしまい、「問題ないならもういいです」となにも治療せずに帰ってきた。
そこは夜9時までやっている病院で、仕事を休めないので、やっと見つけた病院だったのだけど。
治らない上にとても元気をなくしてしまい、夜遅くまでやっているスーパーに寄って、夕飯を買って帰った。
元気のない時には炭水化物をおなかいっぱい食べるのだ。
ご飯食べながら、元気の出るDVDを観るにかぎる。
今借りている『帰ってきた時効警察』は何度も観てしまったし(訓読みの「訓」て音読みなんですよね)、元気を出すなら『グロリア』だな…と思いながら帰ってきて、そういえば…と最近買った『リバー・ランズ・スルー・イット』を観ることにする。
私は一時、ブラッド・ピットのファンだったのだ。
ということも思い出す。
始まってすぐ、ブラッド・ピットが出てくる前に、そのよく似た子役を見て泣く。
ひさしぶりにブラッド・ピットの声を聴いて、昔の恋人の声を聴いたような気がする。
恋愛映画にはすでに興味を失い、しばらく映像を見てときめくということもなかったけれど、あらら…
今でもこの映画とこの映画のブラッド・ピットは大好きです。
職場に来る70代80代の方々は、私の知らない韓流スターの名前を次々と並べ、来日中の公演を日本全国あちこち追いかけて見てきた話をする。
なるほど元気の元なのだ。
私生活のブラッド・ピットに興味は無いけれど、たまには映画で会うことにしよう。
おかげで気分はよくなったけれど、あいかわらず歯は痛み、首もまわらないのである。
ついでに好みを言えば、ブラッド・ピットよりも、オダギリ・ジョーよりも、やはりジーナ・ローランズが一番だと思う。