朝一番に読むものには、ささやかな特権がある。
たいていは出勤の途中で、それは推敲途中の自分の詩であるというのが理想だが、いただいた詩集だったり、詩誌だったり、ずっと集中して読んでいる本や資料だったりする。
目覚めたばかりの目と脳で、最初に触れるもの。
ここのところ少し調子が悪いのだけど(毎度のことですが)、そんななかで久しぶりに詩を書いている。
あまり元気があってもその分忙しかったり気分が散漫になったりで詩は書けないし、ひどく元気がなくても紙を持つのさえつらくて詩は書けないし読めない。
生活するにはちょっとエネルギーが足りなくて息も切れるのだけど、動く気力がない分どこかが休んでいて、その休んでいる状態がちょうどよいという感じ。
熱を出して学校を休んで、ふとんのなかであれこれ考えているような感じかな?ちょっと違うかな……。似ているかもしれないけれど。
それで、朝一番に読む自分の詩が手許にあるということは、とても安心することです。