わたしがいつか家にいられるようになったら、猫と暮らしたい。
その猫の名前は、ジーナと決めている。
なぜジーナなのかは、ジーナ・ローランズがすごく好きだからである。
(あちこちで何度も言っているけど)
今度生まれてくる時には、ジーナ・ローランズにしてもらう。
ジーナは歳をとってもかっこいい。
生まれかわる前に、ジーナのように歳をとりたいものである。
それで、これは娘の愛猫あるぴの。
どこかから拾ってきて、「なんか耳が聴こえないみたい」などと心配しながら、
そのまま置くことになった。
やんちゃなので手をやいている。
それにしても子どもの頃に猫を飼っていたが、人間とうまく暮らしていた。
時折、食卓に手をのばしそうになって叱られていたけれど、
棚やお勝手のものをめちゃめちゃにするなんてことはなかった。
そういえば、画家が集うカフェで愛されていた猫もいたし、
猫ってこんなにいたずらだったっけ?
でもかわいい。
すいかも食べる。
古い写真を探してくれたので、載せることにするけど……。
あるぴのは今、家族が入院してさびしくなった家を守っている。
(はずだった)
昼間、二階から階段をだだだと駆け下り、
トイレットペーパーのひらひらにじゃれつき、
締め切っていたはずのキッチンに侵入しトースターを棚から落とし、
米の袋に爪を立てる。
そして昨日は初脱走を試み、隣のお宅で発見されたのである。
やれやれ。