八戸市縄文学習館へ。
縄文時代のジオラマの展示や、是川中居遺跡の出土品を中心に展示しています。
縄文時代の家を復元したもの。
食糧として住居のまわりに植えていたトチの実。
以下パンフレットより。
〈八戸地方は縄文時代の遺跡の宝庫です。
とくにここ是川地区には古くから有名な是川遺跡や、
近年の発掘調査で「合掌する土偶」など貴重な発見が相次いだ
風張遺跡があります。〉
風張。
ここ是川地区は、福井桂子さんが幼い日を過ごした十日市の近くです。
福井さんも、この縄文学習館を訪ねたことと思います。
館内をめぐりながら、福井さんの詩の世界は、わたしが考えていたよりも
もっと大きく、悠久の時を見つめていたのだと、
自分の読み方の小ささと、思い違いを知らされたようでした。
風張遺跡。
風張。
かざはり。
福井桂子さんはきっとこれらの展示やその呼び名に、
強く喚起されたことでしょう。
風張という文字に衝撃をうけつつ、福井桂子さんの詩の世界の扉が、
またひらいたような気がしたのでした。
最初に八戸に向かった時は、ほとんど自分の足だけでの移動だったので、
なにもわからずただ彷徨っていただけでした。
館内に飾ってあった植物です。
なんて名前でしょう。
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目的の伊藤二子展へ。
伊藤さんの絵に圧倒されて、まだうまく言葉が出てきません。
絵にも、その人にも感動しました。
伊藤二子さんは、わたしが実際にお会いした人の中でも、
最も美しい人のひとりです。
生き方と暮らし方、言葉、そしてその人柄、とても美しい。