玉葱・紅茶・ゴーヤ・春菊・茄子の写真を。
光の加減で色合いがちがって見えますが、コースター6枚を重ねたところです。
玉葱・紅茶・ゴーヤ・春菊・茄子は、糸にしみこんでいます。
手染めの原料でした。
ほんとうは、染料となった野菜と一緒に撮ろうと思ったのですが、
ゴーヤと茄子が冷蔵庫に入っておらずあきらめました。
並べた木の実は、染料とはまったく関係のないものです。
明るい黄色が「玉葱」の皮、濃いめの茶色が「紅茶」、
薄茶色が「春菊」、薄黄色が「ゴーヤ」、薄灰色が「茄子」で染めたもの。
(あってる?)
娘からのクリスマスプレゼントでした。
糸を自分で染めて編んでくれたものです。
ほかにマフラーも。
彼女はなかなかよい仕事をします。
しかも早い。
子どもの頃、母から編み物を習って、「間違えた編み目までほどいて編み直しなさい」と
言われ、やり直さずにどうにかつじつまがあわせられないのかとごねた私とは正反対です。
すぐに編み直し、しかもあっという間にやり直した分を挽回する。
すばやく迷わず行動して、取り返しがつかなくなるのを防ぐ。
まるでそれぞれの人生のようですが、情けないほうが私で、
娘の生き方はなかなか頼もしいのでほっとしています。
染料になったものを思い出しつつ
「玉葱・紅茶・茄子・ゴーヤ・アボカドだっけ?」とメールすると
「玉葱・紅茶・ゴーヤ・春菊・茄子だよー」と返信あり。
おいしいものをいただいたので、その写真を。
こんなにぎっしりたっぷりはいっていたなんて。
ふんわり、とろとろでおすましもおいしいです。
ごちそうさまでした。
土曜日は「クモノス」という劇団の旗揚げ公演「雨、月に舞い散る花」へ。
おもしろかった。
よい意味ですが、大切にしているマンガの本をかたっぱしから読んだようなおもしろさ?
しかも、おとなになってから読みかえしているという切なさもあり。
脚本もうまくまとまっていて、個性的な役をそれぞれがうまく演じていました。
直球でわかりやすい大きなテーマを(しかし言いきるには勇気が要るテーマを)、
彼らとは世代もちがい、実はほとんど同じものを読んでいない私が
抵抗もなく楽しむことができたのは、どうしてだろうと考えました。
役者さんの個性を活かした愛すべき性格の役柄が描かれバランスがとれていたこと、
役がのびやかに動き出して自然な流れをつくっていたこと、
めまぐるしい会話の中に美しく印象的な詩が挟み込まれ、うまく場面を押さえたこと、
脚本家の視点がおおらかで深みもあり好感が持てたことなどでしょうか。
切実な問題を抱える世界の闇のなかからそれでも「希望」を見出そうとする素直さと、
演劇の可能性を信じる姿が重なり、舞台へ射し込む光になっていたと思います。
脚本演出、今回は舞台にも立った乃木太郎さんは兄弟二役を演じ、
これは後になって思ったことですが、「タッチ」のみなみちゃんのような存在の
夢子ちゃんこと可憐な滝野裕美さんをはさんでの関係に、おばさんはほろりとしたのでした。
今後は、危機的な状況が2割くらい抑えられ、ふつうの状況で展開する劇を
ぜひ観てみたいと思います。
あと二日、仕事がんばります。ふぅ。