4月14日は、古賀忠昭さんの御命日です。
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死んでゆくものは皆素直だった。
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黙って死んでいった死がいちばん死についてじょう舌だった。
(古賀忠昭さんの『血のたらちね』より「血の遠景」部分を/書肆山田刊)
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「スーハ!」4号をひらき、古賀さんの「焼き肉と思想」「エヘヘヘヘ」を読む。
おかしくてかなしくてせつない。
ただ一つ確実なことは、誰もが死のほうに向かって歩いているのだということ。
歩調をあわせて一緒に歩いていても、死はふいに一人だけ連れ去ってしまう。
けれども、やがて同じ場所に辿り着くのだということを思うよりほかない。
死んでいった人が、時折とてもいとしい。