朝日のあたる家に住みたいと思っているのですが、
西日の射し込む部屋に住んでいます。
窓をあけると、遠くに富士山が見えたのですが、
ある日カーテンをあけたら目の前に人が……。
え……? 3階なのに……。
なんと、空き地にビルが建ったのでした。
それで美しい夕焼け時の富士山は見えなくなりました。
線香花火のようにちいさく見えた花火も見えなくなりました。
見えるのは向かいのビルだけ、とても残念です。
それはなんだか約束が違うような気がして、
その分家賃を下げてもらえないかと思っていた(る)のですが、
それも言えずにそのまま住んでいるというわけです。
ところが見えなかった朝日が、向こうの窓に映ってこちらを照らすのですよ。
本物ではありませんが、朝日があたるというのはよいものです。
これは夕焼け空。
黄昏時は、アンテナでさえ夕日の沈む方角を見ているような気がしますね。
向こうに灯る明かりも、夕闇の中を走るバスもやさしい時間です。