新幹線の座席にはさんである「トランヴェール」という冊子に、
角田光代さんのエッセイが載っていて、車中で読むのが楽しみです。
昨年読んだなかに、駅弁についての話があって、
「新幹線が動き始めるまで、みな律義に駅弁をひらかずに待って、
動き出すまで食べない」というようなことが書いてあって、
ほんとうにそうだなあと感心しました。
そういう同じ気分を乗せて走るのが、鉄道の旅の良さかもしれませんね。
雪の秋田へ。
「ネットde駅弁」というサービスがJRにあって、
東京か大宮から乗る人にかぎりますが、
ネットで駅弁を3日前まで予約購入しておくと、
指定席まで届けてくれます。
商品ランキングとあるのですが、1種類だけです(笑)。
前回利用しておいしかったので、今回も。
早朝の出発の場合、助かります。
始発の東京から乗り、動き始めた頃に届いた駅弁を、
大宮を過ぎる頃には食べ終えてしまい、
景色がよくなる前に駅弁をひらいてしまったことを反省。
秋田から、在来線に乗り換えます。
うわあ、すごい雪です。
その日、二つ目の駅弁「こまち重ね弁当」。
秋田に着いて、昼頃だったのです。
目的地に着くまでに、昼食を済ませておきたかったので。
ところがひとつ誤算があって、乗り替えたら普通の電車。
前回は、特急だったので、二人掛け用のシートだったのですが、
今回は窓側に一列のロングシート。
娘と二人で行ったので、悩みながらも様子をみていて、
乗客が減ったところでお弁当をひらきました。
ご飯と二段重ねのお弁当。佃煮かわいい。
お漬物とかをご飯にのせたのはわたしです。
秋田駅のコンコースは、たぶん零下。
冷蔵庫よりも温度が低いわけでしょう。
あまりにもご飯が冷たくて、笑ってしまいました。
でも、冷凍とはちがって、冷たいけど、みずみずしいご飯。
ふだんは食べられない、不思議なおいしさでした。
こういう変わったことって、よい思い出になりますね。
到着駅に停まっていた、「おばこ号」。
残念ながら、これには乗っていません。
前にまわってみます。
横には、絵が。
鳥海山(ちょうかいさん)かな。
そしてこれが、帰りの在来線。
秋田に着いたところです。
心配した新幹線は、すこし遅れるも予定通りでしたが、
在来線は、行きも帰りも、雪と強風で、運休や遅れが出ていました。
ドアやステップについた雪を落とすのもたいへんそうでした。
強風だけではなく、凍りついた雪で、ドアが閉まらなくなって遅れるなど、
東京では傘やバッグが挟まることはあっても、想像できない理由でしょう。
久しぶりの雪景色に、驚嘆しつつも、雪の苦労をも思ったのでした。
さて、帰りの新幹線で食べた駅弁です。
前回も食べた「白神浪漫」。
舞茸ご飯に、トンブリと帆立の天ぷら。
駅弁って、おいしい。
日本全国の駅弁、全部食べたいです(笑)。