ウグイスカグラをいただきました。
細い枝に、1.5㎝くらいの小さな花をつけます。
楚々とした枝全体の様子を、お見せできなくて残念です。
花びらが、星形に反っているのは、咲いて数日経っているから。
時間とともに、もっと鋭角の星形になります。
昨年も同じ方からいただき、写真を撮ったのですが、
ちょうど大地震の後で、アップできなかったと思います。
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震災から一年が過ぎましたが、地震や津波で
大切な方を亡くされたり、住まいを失くし、故郷を離れなければ
ならなかった方々にとって、いかに悲しみ深く、
苦しみ多い一年だったことでしょう。
また、放射能の問題で苦しい選択を迫られながら、
不安で過酷な日々を送っている方々は、さぞお疲れだろうと思います。
震災後の報道のなかに、津波で行方不明になったお子さんを、
重機の運転免許をとって探している女性の姿がありました。
痛ましい思いと共に、何度も思い返さずにはいられません。
同じ立場ならわたしもそうするだろうと、
その方の悲しみからは遠くにありながらも、その行動に共感しました。
一人一人の人生には、それぞれの悲しみや苦悩があり、
それを代わりに請け負うことはできません。
けれども、一人一人の人生に思いを重ね、その生き方を理解し、
尊重することならばゆるされるのではないかと思います。
また、一人一人の命や暮らしが守られる選択をしていくことが、
亡くなった方々の後につづく時間をひきついだ者として、
微力であってもできることの一つではないかと考えています。
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震災、そして原発事故の後、自分の人生の猶予ということを、
身に迫ったこととして考えるようになりました。
自分の価値観は変わりませんが、その価値観にあった生き方を
したいという気持ちは強くなりました。
すぐに変えられるものではありませんが、負の状況を、
大きなものを乗り越える原動力にできたらと思います。
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ここしばらく、国内だけではなく、海外のニュースにも胸が痛み、
言葉を出す気力も失っていました。
いつでも少数の権力者によって、多くの無辜の人々が傷つき、
苦しんできたのでした。
けれども、少しでも「選択」できることが残されているならば、
希望は皆無ではないと、気持ちを立て直しています。
自然災害など、人間の力の及ばないこともありますが、
良い方へと正せることがあるならば、この傾いた天秤の
ささやかな錘になりたいと考えています。
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わたしは、世界中の原発が無くなることを求めます。
人々を元の生活に戻すことも、漏れ続けている放射能を
消すこともできないのですから、人間の手に余る原発は
止めるべきだと考えるのがまともではないでしょうか。
未然に防げることに気づいたにもかかわらず
怠っている(neglect)ならば、やはりそれは大きな罪だと思うのです。
これまでわたしは、「気づかない」「注意を向けない」という形で、
その罪に加担してきました。
今度こそ一人一人の命や暮らしが守られる未来のために、
良心的な選択をしていきたいと思います。
個人も国も、全世界がそうであることを願います。
オーストリアでは、建設した原子力発電所を、
国民投票によって、一度も動かさずに、放棄したそうです。
小出裕章さんのこちらのお話で聴いてみてくださいね。
ウグイスカグラ、咲き始めは、ほらこんなにまるい花びらです。
咲き終わる頃には、星の形になります。
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福島の星空、きれい。
福島の星空の動画「福島浜通り」、すてき。
みんなで見上げたい。
楽しいこと、よいことは、分けあうことができますね。
撮ってくれた方に感謝。
BGMは別の曲ですが、見終わってからふと気づくと
坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」を歌っているのでした。