千光寺へ登る途中にある鼓岩。
先客のお二人が、岩を石で叩いています。
鎖のついた石が置いてあるのですよ。
立て札には、
名勝「鼓岩」
一、千光寺第二の巨岩である。
一、岩の上を小石で打つと「ポンポン」と鼓のような音がする。
(別名・ポンポン岩)
一、右側の「ノミの跡」は大阪城の築城の時、石垣材として
割りかけた跡といわれている。
一、大林監督の映画「おかしなふたり」「あの夏の日」のロケ地になった。
とあります。
NHKの朝のドラマ「てっぱん」の舞台にもなったそうです。
石垣になりかけたのだと思うと、また別の感慨がありますね。
千光寺の帰りに再び通ると、今度は誰もいなかったので(笑)、
一人で岩から景色を眺め、そっと叩いてみました。
ちゃんとよい音が聞こえました。
こういう時、連れがいると恥ずかしくないんですけどね。
坂の途中には、中村憲吉旧居があります。
志賀直哉旧居もありますが、個人的には、こちらの中村憲吉邸に惹かれました。
ひっそりとして、縁側や庭の雰囲気など、とても好みでした。
病気療養のために晩年を過ごした家ですが、母屋は取り壊され、
憲吉が闘病生活を送った離れを改修して公開しているとのことです。
山頂付近の写真を2枚。
小さくてよくわからないかもしれませんが、濃淡幾重にも重なる
山の稜線がきれいです。
山頂へは、ロープウェイでも上れます。
夜明け前から歩き通しで疲れたので、帆雨亭さんで一休み。
すでに午後1時半を過ぎています。
お抹茶のセットもいただいたのですが、珈琲も追加してしまいました。
じゃこクッキーがついています。
志賀直哉の初版本などを中心とした「おのみち文庫」や、古い置物など、
室内の様子もほっとします。
オープンカフェもあります。