9月26日は、福井桂子さんのご命日です。
ひと月前、伊藤二子さんの個展を見に八戸へ。
その時、陸奥白浜駅から鮫駅まで、海岸線を歩きました。
「風浚(かぜさらい)」という地名があるなら
「姥懐(うばふところ)」という地名もあることを
伊藤二子さんに以前教えていただきました。
八戸には、同じ地名の場所がいくつかあることが多いのですが、
姥懐も市川町と鮫町に見つかりました。
今回は、鮫町の姥懐へ行ってみました。
また「姥懐」という地名は、全国にたくさんあるようです。
その地名に込められた意味を思いながら歩いた
八戸の風景は、またあらためて。
彼の地を遥かにはなれ
わたしは いまは
茂く夾竹桃の植えてある
小径のそばの
小さい家に住んでいます
福井桂子さんの詩集『浦へ』から
「ホロキ長根のかすかな住人」という詩のこの部分を、
今年は自分のことのように読みながら。