急に肌寒い日が続いたと思ったら、また暑さがぶり返したり、
ということで、今日は冷たい素麺と温かい素麺です。
日が短くなって秋めいてはきましたが、なんとなく食欲が湧かずに、
食欲の秋はまだのようです。
それで最初は、冷たいガパオ風素麺です。
バジルと挽肉を炒めて、味噌と酒と醤油とラー油で味付け。
バジルは、ホーリーバジルではなく、花が咲く前に摘んだ大量のスイートバジルです。
これは素麺用ではなくて、常備菜として作っておいたものです。
素麺は、茹でて冷水でしめて、オリーブオイルをからめます。
いきなり麺つゆをかけてもいいのですが、オリーブオイルをからめておくと、
また風味となめらかさが加わって美味しいのです。
輪切りにして鰹節と梅酢をからめたオクラ、玉葱のピクルス、
ミョウガ、冷やした半熟卵などをのせて。麺つゆを回しかけてできあがり。
食欲が無い時にも食べられます。
温かい素麺チャンプルー。
オクラ、もやし、えのき茸と一緒に、茹でた素麺を炒めて。
鰹節をふりかけ、しろたまりと胡椒で味付け。
最後に醤油と青ネギを入れ、軽く混ぜてできあがりです。
添えた豆腐ハンバーグに、卵と挽肉を使ってしまったので、シンプルな材料で。
豆腐ハンバーグは、重石をして水切りした豆腐と挽肉、卵、片栗粉と塩、
そして味噌を一匙加え、よく混ぜてからまるめます。
オイルをひいた鍋に並べて蒸し焼き。
味噌にミョウガと葉生姜を刻んで入れてあるので、ほのかにその風味も
加わり、これまで作った中でも一番美味しい豆腐ハンバーグでした。
トマトと玉葱とミョウガと葉生姜のピクルス。
玉葱が硬く辛みも強くなってきました。
なにかを新しく始めるには、いつのまにか厳しい年齢になってしまった。
意気込みとか地道にとかではもう追いつけない。
そういう現実にあらためて向かい合わなければならない場所で、
「震災を経験してから」という言葉を聞いた。
「歩いて帰れる距離」という条件の重要さについて考えるようになったと
いうことなのだけど、なんだかはっとして自然体の自分に戻れたような気がする。
ここしばらく、いろいろ決めかねて結論が出せなかったけれど、
遠ざかるばかりだった原点に立ち返ろうと思う。
移動しながら、『まほろ駅前 多田便利軒』を読み始める。