書きかけのまま、ずうーっと放ってあった記事をようやくアップします。
これは、パプリカのファルシ。
ピーマンのように見えますが、まだ青いパプリカです。
ひき肉に玉ねぎ、エリンギ、人参など冷蔵庫に残っていた野菜のみじん切りと、
卵、塩、胡椒などを混ぜたタネを、片栗粉を振ったパプリカに詰めて焼いたもの。
いわゆるピーマンの肉詰めのパプリカ版です。
これは、オーブンで蒸し焼きにしてから、蓋をとって焼き色をつけています。
真ん中にのせているのは、黄色いミニトマトです。
酸味がアクセントになって美味しいんですよ。
実はこれ、色づく前に台風18号で落ちてしまったパプリカです。
追熟させてもよかったのですが、パプリカは色づくまでに日数がかかるのです。
色づくと甘みも出るので、青いうちに料理するのは残念でしたが……。
肉厚のパプリカは食べごたえがありました。
台風18号は、ナツユキカズラをからませたラティスをなぎ倒し、
庭木の枝を折り、葉を枯らして通り過ぎました。
その後も台風が続きましたが、被害は18号のほうが大きかったです。
近所では瓦屋根が飛ばされたり、あちこちで被害を受けたようです。
畑にゴールドクレストが植えてあったのですが、台風後に見にいくと、
なんだかずいぶん傾いているみたい。
大雨の後に風で揺れたせいか、根本がえぐれて、浮き上がってもいるようです。
それに同じくらいの大きさの台風が再び発生し、迫っていました。
悩みに悩んで、切ることにしました。
もともと上部の片側だけ葉が茂り、バランスが悪くなっていたのです。
その茂った葉を落としました。
それまでは見上げるだけだった葉を間近に見ると、きれいな色、
そして針葉樹のよい香りです。
枝をくくりながら、なにか利用できないかなあと考えました。
植えた人の気持ちを思えば、ただ捨ててしまうことはできなかったのです。
それで、はい、これがゴールドクレストの葉です。
これを煮出して、草木染めをすることにしました。
煮ている間、森の香りが……。
入浴剤にしてもよかったかもしれませんね。
草木によって違うのでしょうが、ゴールドクレストは煮出している間も
よい香りでした。
媒染剤は、ミョウバンと木酢酸鉄。
木酢酸鉄は、錆びた鉄くぎなどと熱湯と酢で作ることができるとのこと。
鉄くぎはありませんが、錆びたのこぎりの刃があったので、それで作りました。
捨てずに取っておいてよかった。
葉を煮出した液は黒ずんでいますが、さてどんな色に染まるのでしょう。
こんな色でした。
これは、葉書大に切ったスケッチブックの紙です。
ミョウバンで色止めしたもの。
葉書に使うには、ちょっと向かないかもしれませんね。
紙はむらになりやすく、意外と難しかったです。
布の場合は、タンパク質でできている動物性繊維のほうが染まりやすいそうですが、
木綿などの植物性繊維の場合は、下処理で大豆の汁などに漬けて、
人工的にタンパク質を付着させる必要があるそうです。
木綿ならば家にあるのでと、さっそく大豆を煮たのですが、
結局くじけて大豆カレーとサラダにして食べてしまいました(笑)。
まずは簡単に染まるものということで、シルクシフォンを購入。
それがこれです。
染めて、媒染液に漬けて、再び染料液に漬けて、水洗いしたもの。
左のベージュがミョウバン、右の黒っぽいのが木酢酸鉄です。
まだ濡れている状態です。
乾いたら、こんな感じです。
あたたかみのあるベージュと墨色。
どちらも記憶をたぐりたくなるような懐かしい感じがすると同時に、
これまで目にしたどの色とも違うような、新鮮さと複雑さを感じます。
葉の色からは想像できなかった色でした。
実際に見ると、墨色のほうはももう少し乾いた藁色が混じったような感じです。
節約して布を2枚しか買わなかったのですが、こんなにきれいに染まるのなら、
もっと買っておけばよかったと思います。
草木染め、さて次は何で染めてみようかな。
ゴールドクレストは、挿し木もしました。
挿し木が成功して残ってくれることを祈っています。