4月14日は、古賀忠昭さんの御命日でした。
やみは なんもみえんから こころだけが のこってしもうて こころは
ひかりのなかでは ひかりにとけて みえんけど やみのなかでは
みえることになってしもうて こころが みえるのです
(『血のたらちね』/書肆山田「ちのはは」より)
古賀さんの詩の背景には、災害による飢饉などの厳しい歴史があって、
被害を被った人びとの地を這うような姿も描かれています。
繰り返す災厄に苦しい生活を強いられ、乗り越える術を見い出せない
世界で、それでも日々を送り生きてきた人間の姿に、真実が見える
ように思います。
一日の仕事を終えて帰る夕暮れ時の美しさを眺めながら、私たちもまた
この時代を生きていかなければならないのだと、自らに言い聞かせる
ように思う日々です。