ひさしぶりに書店に寄った。
探していた本は在庫なしとのことで、かわりに立ち読みした本を
棚に戻すのではなく、抱きしめてレジに行く。
ほんとにひさしぶりに料理本を買って帰る。
最近はレシピもネットで検索してしまうが、カツ代さんのレシピははずれがないし、
ワイン用につくり置きするキノコのマリネは栗原さんのレシピのアレンジだ。
料理が得意なわけではないけれど、夕飯は家でゆっくり食べたいという理由で、
ほとんど自分で作る。
ネットでレシピを探すと材料などを比較して選ぶのに時間がかかってしまうし、
あまりあてにならないけれど、自分の勘にたよったほうが失敗がなかったりする。
けれども時々、自分の味覚をリセットするために、レシピに忠実に料理してみる。
レシピを見ただけで、食べたことがない料理でもだいたい味の見当がつくというのは、
経験を重ねた結果ということか?
とあらためて自分の脳の不思議を思うが、誰でもそのくらいは思い浮かぶのだろう。
ところで買ったのは『コウケンテツのおつまみ』という本で、
この人の料理の酸っぱさ加減と私の好みがあっている。
しかも彼はさわやかな容貌をしている。
できれば友達になって、一緒にご飯を食べたり飲んだりしたいものである。
ついでに言えば、私はこぐれひでこさんの家にもおよばれしたいといつも思っている。
それで今日は、オリジナルレシピをご紹介。
ナスの餃子あんはさみ蒸し。
(なんだか冴えない名前だ)
この間餃子を作ろうと大量に餃子のあんを作ったまではよかったけれど、
包む前に微熱が出て具合が悪くなり、作業続行をあきらめ、
結局耐熱皿に全部放り込んで電子レンジで火を通しておいた。
餃子の中身でミートローフのようなものができていたのである。
それでどうしようもないそれをナスにはさんで電子レンジで蒸し焼きにしてみた。
ナスを半分に切って、厚みに包丁を入れ、餃子の中身をはさんで、
ゴマ油をナスに薄く塗ってラップをかけて電子レンジで7分くらい?
(うちの電子レンジはW数がちいさいので加減してください)
フライパンで焼いてもいいと思う。
火が通ったら、ポン酢をかけておきます。
(私はさらに柚子酢をかけます)
おしまい。
めちゃくちゃおいしい。
でもこれは、余った餃子のあんを生のままはさんでもよいはず。
私の場合は、ぜったい皮より包みきれなかったあんが残るので。
お試しください。
調子に乗って、餃子あん入りのトマトファルシも作ってみた。
オーブンで焼いて、やはりポン酢をかけて食べたけど、ナスのほうがおいしい。
ところで最近電子レンジがやる気なさそうに見えるのはなぜだろうと思ったら、
中のライトが切れて、調理中の様子がわからないのだった。
なんとなく加熱に時間がかかるような気がするし、時々調子も悪い。
ここのところ調理中に何度もブレーカーが落ちてしまったせいかな。
こわれないでね。こまったな。
これはキッチンに飾っていたMrs.Herbert Stevens。
花びらがこぼれて蕊が見えたところで写真に撮りました。
ゆっくりひらく秋薔薇はきれいです。