パソコンがなかったので、久しぶりにプリントゴッコを出してきて、
年賀状をいただいた方にだけ、葉書を刷った。
かつては店のDM葉書を300枚から500枚くらい刷っていた。
多版刷りで、表裏あわせると5版くらい、つまり
5版×500枚=2500回
葉書をはさんでは版を押していたのである。
暮れに図案を考え、プリントゴッコで刷りながら年を越し、
2~3日はずっと刷り続けていた。
修行のようだった。
でも、楽しくもあった。
さて今回は、パソコンが無いので図案や住所の切り抜きを地味に切り張りし、
夜中にコンビニに行ってコピーを取り、スクリーンに製版する。
ところがインクがないことに気づき、翌日買いに行ったのだが、
一番多く使う白が無かった……。
プリントゴッコ商品を置いている店も、探すのがたいへんだった。
それで薄い色を買ってきて混色するが、パール入りだったので不満が出る。
混色をあきらめて、別の色で刷り始める。
同じものがプリントされるのって、すごく楽しい。
スタンプとか、同じ形が並ぶのも大好き。
というわけで数十枚くらいならわけないなあ、と考えながら刷る。
けれども2版目を刷り始めると、薄くかすれてうまく線が出ていない。
それで線を描き足し、製版し直すが思ったように出ない。
2度やり直し、スクリーンが無くなってしまったので、泣く泣くあきらめる。
うーん、絵が下手すぎる。
時間が無くて使った古い絵も、今ひとつだった。
でももう遅くなってしまい時間もないので、そのまま刷りあげ、
うなだれながら投函したのだった。
無念。。。
黄色はボツにしてしまったけれど、並んだところがきれいなので写真だけ。
製版がうまくいかなかったのは、コピーの質が驚くほど良くなっているせいかもしれない。
細い字の住所などは線の細いままで、以前の感覚では考えられないほどきれいである。
コピー原稿は濃く出すぎるからと、鉛筆の線を加減したからかもしれない。
言い訳になってしまったけれど。
でもプリントゴッコは楽しい。
インクを何本も買ったので、次はなにか楽しいものを刷ってみようと思う。