『イントゥ・ザ・ワイルド』のDVDが届く。
予約してたのでした。
先週『荒野へ』(集英社文庫)を読み終えたばかりで、
映画をもう一度観たような気持ちになっているので、
少し時間をおいてから観ようと思う。
原作を読んでも、映画への違和は感じなかった。
それどころか、映画の奥深さにあらためて感心している。
ショーン・ペンって、ほんとうによい映画監督だと思う。
主演のエミール・ハーシュも誠実で渾身の演技だったけれども、
ウィリアム・ハートが細やかに演じた苦悩の表情は、
ショーン・ペンの家族への気遣いと監督としてのメッセージだったように思う。
ウィリアム・ハートのおでこってほんとに泣ける。
これ以上言わないので、よかったら皆さんも観て(読んで)みてください。
田舎の母と久しぶりに電話で話す。
25年ぶりに復縁したという話題の人の名前を聞き
「司会者だっけ?」
と尋ねる。ちがうと言う。誰だろう?
朝から晩までテレビでやっていると言うけれど、
テレビがもうすっかり壊れてしまい見ていないので、
もともと芸能関係には弱くてさっぱりわからない。
「テレビ買ってももう見られないんだよ。地デジだよ」
と母が言う。(それくらいは知っている)
「世の中についていけなくなるんじゃない」
と言われて、もしかしたらそうかもと思う。
先日も、お客さんが映画『おくりびと』が賞を取ったという話をするので
「そうなんですか……」
となんだか間の抜けた受け答えをしまった。
テレビでずっとやっているとその時も言われたのだった。
なんだかこの数週間で、辺境で暮らす気分である。
それがよいような気もしていたのだけれど。
母の電話の後、知人がやってきたので、その話題の人が誰なのかはわかった。
すっきり♪
でもテレビに映ったそのカップルの姿をいろいろ説明してくれるので、
なんだか余計に世の中はものすごいことになっているような気がしたのである。
うーん、別に知らなくてもいいことのほうが多いようにも思うのだけど。