お客さんから、「届いたばかりで新鮮だから食べて。おいしいわよ」と
キュウリを2本いただきました。
「サラダがいいわよ。わたしはそのまま味噌をつけて食べるのよ」
ならば、と言われたとおりに、味噌(食欲みそ)をつけて食べることに。
あまーい。
切っている間にしっぽをかじったら、おいしい。
「こんなおいしいの食べられないわよ」と言っていたけど、ほんとにおいしい♪
たまにしか見えない方なのに、ありがたいなあ、としみじみ思いました。
「わたしは、味噌汁にも入れるのよ」と言うのでちょっと驚きましたが、
「そういえば、冷や汁にもいれますものね」なるほど。
それでもう1本は、
とろろ汁に。
半分を薄い輪切りにして塩をふってしばらくおき、
とろろ汁にのせて食べました。
もうこの時期なので、あたたかいとろろ汁です。
麦飯を炊いて。
(写真を見たら、あ、ご飯粒がついてる…ほっぺにおべんとつけてるみたい)
濃いめの出汁をとって、濃いめの味噌汁を作り、
おろしたとろろ(今回はたまたま長芋があった)に混ぜてのばすだけ。
今回は、普通の味噌と、風味づけに食欲みそもすこし入れてみました。
もちろん普通の味噌だけでだいじょうぶ。
茗荷と青紫蘇と塩でしんなりさせたキュウリをのせて。
冷やす場合は、冷えてから薬味やキュウリはとろろ汁に浮かべるのですが。
残った半分のキュウリはサラダに。
おいしかった。
写真を撮った後、さらにたっぷりかけて、おかわりして食べました。
子どもの頃、何杯もおかわりして食べたのは、カレーととろろ汁でした。
おとなになっても大好きです!(笑)
この味は祖母や母をこえたかも。
と言っても料理と言えないくらい簡単な料理ですが。
それで順番があべこべなのですが、ついほしくなって
大きなすり鉢と国産の山椒のすり棒を買ってしまいました。
次はとろろをすり鉢でおろして作ります。
映画を観に行こうと思いながら家にいて、『チェンジリング』のDVDを観る。
留守番をしていた男の子が失踪し、5ヶ月後に見つかったと思ったら
自分の息子ではなかったという実話。
衝撃の実話であるということに甘えず、メロドラマにならずに
事実を描きながら、深い悲しみに映画として決着をつけている。
苦しみやつれていくアンジェリーナ・ジョリーが美しい。
『17歳のカルテ』から何年経ったのだろう。
苦悩を理解した深みのある誠実な演技。
非常に痛ましい話なのに、勇気も湧いてくる。
人間に対しての敬意の払い方と、映画から感じるある正しい態度に、
作り手と演じる者たちの人間性を感じる。
既に借りた理由も忘れていて、ああ、この音楽は……
と思ったら、クリント・イーストウッドの映画だった。
よい映画です。
映画館で見なかったのが残念です。