先週の日曜日(8日)、ひさしぶりに朗読会に出かけたので、
遅くなりましたが、めずらしくそんな話を。
画家の矢野静明さんのアトリエで
「ぷちっとサンサシオン」という
吉田文憲さんの朗読会がありました。
「ぷちっとサンサシオン」は普通の朗読会とはちょっと違い、
矢野静明さんとの対話が朗読の間にはさまれます。
今回は、客席にその詩や詩集を作った当時のことを知る方も多く、
朗読する吉田文憲さんを囲んでの会という雰囲気の
あたたかい朗読会でした。
興味深く参考になる話もたくさん聴くことができました。
会場には、村野美優さんがご自分で撮った写真で作った
吉田文憲さんの詩とのコラボレーションが展示してあり、
これはとても感動的でした。
机には、吉田文憲さんの自筆の詩「祈り」が置かれています。
壁に貼ったものを撮りながら、机の上も撮ろうと欲張ったために、
写真が妙な角度になってしまいごめんなさい。
それから色がかぶって暗く写っています。
村野さんが撮った写真には悲痛な声が写しだされ、真に迫るものがあり、同時に
そこで見上げた空や雲を写しているのが村野さんらしいと思いました。
実際の写真はもっと明るく青がきれいです。空の写真はとくに。
こういう空の清々しさからは、村野さんの詩も連想します。
村野さんからは、作品の写真をブログに載せること快諾していただきました。
ありがとうございます。
村野美優さんは、詩人としてだけではなく、ル・クレジオの訳者としてもご活躍ですね。
もうじき新しい詩集が出るそうですので、皆様ご注目を。
それから、展示してあった矢野静明さんの絵は、
吉田さんの詩の世界にあったものを選ばれたようで印象的でした。
思い返しても、贅沢な空間でのよい時間でした。
お知らせもいくつか。
*写真をクリックすると原稿の文字も読めると思います。
◇吉田文憲さんの詩論集『顕れる詩』の刊行記念イベントとして
鵜飼哲さんとのトークセッションが
11月21日(土)ジュンク堂書店池袋店4階カフェにて19時から あります。
定員40名ですので、電話(03-5956-6111)でお申し込みくださいね。
参加費1000円です。
詳しくはこちらで。
もうひとつお知らせを。
*クリックすると読めると思いますが、詳しくはmolecularサイトで見てください。
◇モレキュラーシアターの東京公演も間もなくです。
「ぷちっとサンサシオン」をひらいた画家の矢野静明さんの
瀧口修三論に基づく未発表論考をテキストに使った
『マウスト mouthed』
場所は御茶ノ水駅そばの劇団解体社アトリエ・フリースペースCANVAS
11月21日(土)~23日(月・祝)の3日間です。
公演後にアフタートークもあります。
11月21(土)開場20:00・『マウスト』開演20:15/トーク21:15〜 講師:矢野静明・豊島重之
11月22(日)開場14:00・『マウスト』開演14:15/トーク15時15分〜 講師:宇野邦一・矢野静明
11月22(日)開場18:30・『マウスト』開演18:45/トーク19時45分〜 講師:鵜飼哲・内野儀
11月23(月=祝)開場14:00・『マウスト』開演14:15
お申込みはモレキュラーのサイトで。
*どのイベントも、売り切れていたらごめんなさい。
ご予約はどうぞお早めに。