昨年から読んでいた『ノラや』(内田百閒 著/中公文庫)を読了。
百閒先生のあまりの憔悴ぶりに、こちらも元気が無い時には
なかなかひらけなかったり、先に読まなければならないものがあったり、
書かなければならなかったりで、電車のなかで少しずつ読んでいた。
惜しみながら読み終えたのだけど、ずっと持ち歩いていたので
バッグに入っていないのがさびしいくらい。
『第一阿房列車』を貸してくださったKさんが見えたので、
「わたしはすっかり百閒ファンになりました」と話す。
Kさんは今ご家族が入院中で、毎日病院に通っている。
忙しい合間に寄られ、今度は『ほんわか介護』(城戸真亜子 著/集英社)を
貸してくださる。
本の話をすこしする。
日々のたいへんなことから離れ、二人で気があって笑う。
帰ってから、本を読むとはそういうことなんだろうとしみじみ思う。
みんな元気になれたらいいな。
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知人が「食べられない料理の写真はつまらない」と言うのだけど、
たしかにそのとおりである。
だけどこりずにアップ。
ネットでおすそわけできなくて残念。
でも味まで写らないのがよかったりして。
タイの鶏肉のせ炊き込みご飯「カオ・マン・ガイ」を作ってみようと思ったのに、
勝手にアレンジして、焼き鶏のせターメリックライスになる。
職場からの帰り道にインドカレーのお店があって、
たまにリクエストがあると、持ち帰りにしてもらい子どもたちの家に寄る。
そこのカレーは絶品、厨房の人が入れ替わったらしくさらにおいしくなっていた。
それでむしょうにターメリックライスが食べたくなり、
タイ米にターメリックとカレー粉、ナンプラー、生姜を入れ、
フライパンで表面だけかるく焼いた鶏肉をのせて炊き込む。
圧力なべでいつものように加圧3分、自然放置。
鶏肉をゆでたスープで炊きこむのだろうけれど、その場合
いったん冷やして、白く固まった脂を除いてから使いたい。
その時間が無いので、焼いて、余分な脂だけ落とす。
お弁当にも入れるのが前提なので、あまり脂っぽいのもと思って。
これはこれでおいしかった。(いつでも自分に甘い)
玉葱をスイートチリソースとチリインオイルと柚子酢で和えたものを
付け合わせに。
生の玉葱やニンニクって以前はほとんど食べなかったのだけど、
宅配に入ってくるものを食べきろうとするうちに、たくさん食べるようになった。
大根と人参のなます、香菜を添えて。
寒くなったためか、今回の大根はみずみずしくて、とても甘かった。
ちょっと太すぎたか…。
なんとなくベトナムっぽいかも。
翌日の夕飯。
疲れていたので、作り置きの挽肉とニラの炒め物を入れて雑炊を作る。
スープにナンプラーを入れて。
先日冷蔵庫の整理をしたら、賞味期限切れのナンプラーが2本出てくる。
買ってあるのを忘れてまた買っていたのだった。
背が低いので、高いところのドアポケットが死角である。
期限を見たら、どうやら3年おきくらいに、ブームがやってくるよう。
でもナンプラーの扱いにだいぶ慣れたので、今回はだいじょうぶそう。
前日のなますに、チリインオイルを混ぜる。
チリインオイルは、唐辛子やにんにく、海老などの混じった甘辛いペースト。
旨味も出るので、使いやすい。
少しずつ調味料に慣れている。
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久しぶりに『青いパパイヤの香り』が観たくなり、DVDが欲しくなったけれど、
今月はがまんしよう。