8月10日の朝、玄関を出たら、大きな蛾がとまっていました。
あわててカメラを出して、写真を撮りました。
大きくて、羽根がきれいな水色、ミントブルーです。
これは、大水青(オオミズアオ)。
学名はActias artemis。
アルテミスは、ギリシア神話の「月の女神」。
夜、大水青、まだいるかも……と思いながら帰宅したら、
朝と同じ場所にいました。
ほとんど動いていないようです。
翌朝、まだいましたよ。
こんなところでずっとじっとして、なにしているの?
すると羽根が風ですこし浮いて、
羽根の下の卵が見えました。
こんな葉っぱも植物もない、コンクリートに産卵するなんて、
だいじょうぶ?
上から覗いたら、ほら、羽根の下、奥のほうに、卵が見えるでしょう。
*
その日は、強い雷雨がありました。
大水青、どうしているだろう?
雨で落ちていないだろうか。
心配しながら帰ったら、まだ、いましたよ。
横に、卵が産みつけられています。
上から撮ったら、目が合いました。
えらいね、大水青。
翌朝、大水青の姿はもうありませんでした。
これが卵です。
茶色いすじ模様がついています。
いくつか家の中で飼ってみようかなと思いましたが、
餌になる葉が無いので、しばらく外で観察します。
それにしても、飛び立つ瞬間、見たかった。
雨はあがっていたけれど、月も出ていましたか。
わたしの大水青が、月に帰ってしまったような気持ちです。
*
夏休みの自由研究でした(笑)。