◆昨年を、漢字一文字で表すなら、わたしの場合は
「郷」でした。
故郷秋田の川連漆器(かわつらしっき)です。
稲庭うどん用の器。
昆布出汁に、秋田の比内地鶏のつくね、ごぼうのささがきを入れて、
しろたまりとお醤油、酒で味をつけたスープ。
水菜の草やぶに、抜き型で抜いた人参の小鳥。
お正月らしい抜き型が見あたらず、小鳥になりました。
これは、地の朱が透けた感じもあたたかい、溜塗りの器。
この日は、いただきものの乾麺のお蕎麦。
麺は、茹でてから水でしめると、温度が下がるでしょう。
ざるに入れ、煮立てたスープに沈めて温めてから、
器に移しスープをはってみたら、あついまま食べられました。
これは、別の日。
比内地鶏のつくねのスープをたくさん作ったので、
三日間、乾麺でした。
寒かったので、煮込み稲庭うどん。
稲庭うどん、いれすぎですね。
もうだいぶたってしまいましたが、七草粥です。
朱のお椀は、元気が出るでしょう。
この日は、七草だけ入れたお粥で。
お粥は、圧力鍋で、お米2合分作りました。
実は、わたしは、大のお粥好きなのです。
病院にお見舞いに行き、病院食のお粥をもらって
食べてしまったほど……(すみません)。
と言っても、大量にでき、やはり三日間、お粥を食べ続けました。
翌日は、洋風の七草セットというのが売っていたので、
昆布と手羽先でスープをとり、ベーコンを入れて、
仕上げに青ネギをちらした洋風七草粥にしました。
手羽先のスープも作り過ぎてしまい、それはカレーになりました。
先週は、お粥が続いた後、カレーを食べ続けました。
さすがに飽きてしまったので、写真もなしです。
帰ったら、カレーを温めるだけというもの、楽ですけどね。
これは、好き嫌いがあるかもしれませんが、
鶏もつの赤ワイン煮です。
デパートに行ったら、比内地鶏の鶏もつが売っていたので、
思わず買ってしまいました。
飲み残しの赤ワインがあったので、いったん茹でこぼしてから、
ニンニク、生姜を入れて炒めて、赤ワインで煮込みました。
味醂とオリゴ糖、醤油で味付け。
秋田づくしでした。
ささやかだけれど、故郷を応援。