無性に、ふつうのカレーライスが食べたかった。
子どもの頃食べたような、メリケン粉の味がするカレー。
もう長年、板状の固形ルーを買っていないのですが、
その固形ルーを使ったいわゆるふつうのカレーライスが食べたかったのです。
いざ買おうと思って買い物に行ったのですが、すっかり忘れて買わずに帰る。
それでもカレーが食べたかったので、自宅にあったカレー粉で作りました。
疲れ果てていたので、とにかくかんたんに。
ということで、前日に作った豚肉を塩ゆでした後のスープに、
豚肉を戻して、玉葱、人参、トマト、茄子、ズッキーニ、エリンギを
ざくざく切って次々投入。
この野菜は、ほんとうはラタトゥイユにするつもりでした。
生姜(繊切り)とニンニク(薄皮つきでまるごと)は、スープに
入れていたので、省略。
ベイリーフも入れてグツグツ。
思いつきで、ドライイチジクをちぎってチャツネのかわりに。
インデアンというカレー粉を入れて、ケチャップやらソースやらを
思いついたまま入れ、仕上げに醤油で香りづけ。
いいかげんに作ったのですが、ちゃんとカレーになります。
考えたらオイルをぜんぜん使っていなかったのですよね。
それでも美味しい。
はじめさらさらのスープカレーのようですが、
翌日には不思議ととろみがつきます。
だからルーは、買うことも作ることもなくなりました。
でもなぜか、昔食べたような粉っぽいカレーが食べたい。
「おばあちゃんのカレーって、ルーを変えてもいつも同じ味だったよね。
なぜかいつもメリケン粉の味がして。あれが食べたいなあ」
娘「おばあちゃん、いつも粉いれてたよ」
「えー、……、そうだったの?!だからいつも同じ味だったんだ……」
たぶん味噌を入れる手前の豚汁というようなところにカレールーを入れて、
水ときの粉でとろみを強くしていたのかな、と今頃わかりました。
そういえば、カレー味の豚汁というふうでもありました。
とろみも、さらさらのカレーより、ご飯の上にのるくらいが普通でしたものね。
だから塩分薄くて、ちょっととぼけた味で、粉っぽかった。
でもそれが懐かしくて美味しかったんですよね。
自分ではなかなか作れないんです。
さて、このカレー、パクチーと板ずりしたオクラをのせて、
ご飯は久しぶりの黒米入りの玄米です。
冷蔵庫に入れておいたご飯の温め直しなのですが、
水でぬらしたストウブの鍋に入れて、お水をすこしふりかけ、
220度くらいのオーブンで5分、あとは支度ができるまで放っておきます。
温度はもっと低くてもいいかもしれません。
実際、一緒に温める物で高かったり低かったりと変えています。
最近は、おかずも同じように温めています。
ガスコンロにかけてもいいのかもしれませんが、オーブンだと
タイマーで切れるので世話なしですし、温めるだけなら余熱も利用して
温度の設定も勘で幅をもたせておおらかに、今のところ失敗もありません。
温め直しご飯の脱電子レンジ、これからもっと極めたいと思います。
オカヒジキとベーコンの炒め物。
カレーを食べ終えた鍋で作ったので、カレー風味です。
オカヒジキが、シャキシャキしていて美味しい。
おまけ。
ニラ料理三種。
手前は、焼きそば。
奥は、ニラと挽肉だけの餃子。
ズッキーニとニラのチヂミ。
ニラを大量にいただいたのです。
「お裾分け。今日中に食べてね」と、わしわしとつかんで
ビール中ジョッキくらいの太さで2束(笑)。
必死で作るも、食べる前に、途中で疲れて寝てしまう。
それで温め直しなので、ニラの青みが消えています。
挽肉とニラだけの餃子は美味しいです。
皮がもっとあれば、ぜんぶ餃子にしたいくらいでした。