9月26日は、福井桂子さんのご命日です。
亡くなられて、もう5年になるのですね。
今年は、三木卓さんの小説『K』(講談社)も刊行されました。
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「スーハ!」9号の、野木京子さんの書評
「ここにいてここにいない人の遠さ 三木卓『K』」より。
『K』が感動的だったのは、人が詩を書く、書き続ける
秘密のようなものを教えてくれたことにもあると思った。
たいてい、仕事や日常に追われて、二重露出的人生を
生き続けることは難しい。それでも、引き裂かれた世界に
生きようとしなければ、詩を書き続けることはできないように
思う。詩を書き続けるために、二重露出的に視るまなざしを、
福井桂子は最後まで手離さなかったのだ。
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詩人福井桂子さんの美しい姿勢が、思い出されます。
これからも、福井桂子さんの詩を読み続けたいと思います。