ここ数週間いろいろなことがあって、それらに耐えられたということで
自分の人生観さえも変わったような気がします。
はっきりしたと言うべきかもしれません。
疲れ果てて、書けずにいたことを。
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18日、ぷちっとサンサシオンでブックデザイナーの鈴木堯さんのお話を伺いました。
興味深いお話でした。
鈴木さんのブックデザインは、「上品」な印象です。
上品さを感じさせる理由の一つとは、「抑制」ではないかと思いました。
鈴木さんはルールをきちんと守る方です。
型のなかで仕事をします。(これは定型詩を思い浮かべました)
伝統とは、ルールを守り続けた結果に築かれたものだろうと思います。
デザインしたいという欲求がまさるのではと考えてしまいますが、
鈴木さんはそれを型の中で抑えます。
やりすぎない。
そうやって抑えることによって、切り捨てられたものがあると思うのですが、
鈴木さんは自分の思いを優先することよりも、
長い間に出来上がったルールには、意味(智恵)があって、
ルールを守ることが結果的に美につながると考えます。
つまり、自分を無にするということかもしれません。
自由さとは対局にあるように思えますが、
出来上がった本は無理なく呼吸をし、のびやかなのが印象的でした。
そして優雅で心地よい。
型に抑えつけられているのではなく、そのやり方や形を、
鈴木さんが一番美しい形として選び取っているからだろうと思います。
「本の強度」というお話もありましたが、
本の強度に自分の作品がどのくらい耐えられるだろうかと
考えさせられました。
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25日は、運転免許証の更新手続きにかけこみ、
その後、モレキュラーシアターの公演を観に早稲田へ。
とても濃い一日でした。とてもよかった。
その感想は、また。
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写真は、自分への贈り物、イギリスの赤ちゃんビスクドール。
椅子も買ったのですが、それは今すみれちゃんが座っています。
すみれちゃんが座っていた椅子にこの子を。
わたしが生まれる10年前くらいのもの?
赤ちゃんなのに、僧侶のような悟った顔をしてる。
名前、カフカの写真を見てたらなんだか似てるような気がしてきて、
「カフカ」になりました。
身長8.3cmのうちのカフカ君。
耳の形が似てないけど。
フランスのちっちゃな女の子もかわいかったのですが、
それは高くてあきらめました。