5月の後半のことです。
2か月前のことを、今頃書いてすみません。
千葉県いすみ市のブラウンズフィールドへ。
敷地内では、「ライステラスカフェ」という
マクロビオティックのカフェも営業しています。
この看板の右手の道を入った奥ですよ。
この日は、田んぼの草取りの日だったようです。
窓の向こうを、子どもと大人が一緒になって歩いてゆきます。
列になって、にこにこと。
ああ、のどかで幸せな気分になる光景。
ブラウンズフィールドは、長年マクロビオティックを実践してきた
中島デコさんと、フォトジャーナリストのエバレット・ブラウンさんが
田畑つき古民家に移住し、名づけた場所。
世界各国から人が集まり、オーガニックな農作物だけではなく、
醤油や味噌などの醗酵食品、そして住まいも手作りしながら暮らしています。
農業を中心としながら、ゴミの再利用、堆肥づくりをはじめとして、
すべてが無駄なく循環するように工夫しています。
それは、わたしたち日本人の本来の暮らし方。
田舎の農家で育ったわたしにとっては、
自分の時間や身体がペースを取り戻していくような、
もともとの居場所に回帰したような、呼吸が整ってゆく場所でした。
ブラウンズフィールドは、JR外房線 長者駅より、徒歩約45分。
バスも利用できますが、本数は少ないです。
きっとたどりついたら、ああ来てよかったと思うはず。
詳しくは、ブラウンズフィールドのHPで。
5月の下旬には、こんな草花も咲いていました。
さて、中で営業しているライステラスカフェの、
今日のランチプレート¥1050は……
車麩のみそカツレタス丼/BF産ルッコラとお豆のサラダ with苺ドレッシング
筍の木の芽和え/ズッキーニと新玉葱のハーブ焼き
きゃらぶき/BF産ニラと雑穀のさっぱりスープ
車麩って、しっかりとした食感でおいしい♪
◆ライステラスカフェの営業時間は、金・土・日 11:00〜17:00。
念のため、HPで、お知らせを確認してから出かけたほうがよいと思います。
デザートも♪
イチゴのムース(でしたっけ?)と、抹茶らて。
やさしい甘さです。
抹茶らて、おいしい♪
ブラウンズフィールドのHPによると、5月9日生まれの「ななちゃん」。
おかあさん山羊の「ユキちゃん」の7番目の子どもだそう。
写真は、生後13日目のななちゃん。
赤ちゃんは、かわいいです。
人間のあかちゃんも、動物のあかちゃんも。
ブラウンズフィールドに関しては、HPはもちろんですが、
中島デコさんとエバレット・ブラウンさん共著の
『生きてるだけで、いいんじゃない』(近代映画社刊)
というエッセイ集を読むとよくわかります。
サブタイトルは「いのち・こども・あい・たび」。
この本を読んだら、中島デコさんにとてもお会いしたくなりました。
念願叶ってお目にかかれて、とてもうれしかった。
中島デコさんは、レシピ本もたくさん出していますが、このエッセイ集も大好き。
今、ちいさなお子さんと一緒に暮らしている方には、とくにおすすめします。
マクロビオティックのイメージも変わるかもしれません。
もしマクロビオティックにきゅうくつなイメージを持っているとしたら、
そうではなくて、もっと無理の無いあたりまえなこと、
いろんなことがみんなつながっていて、
めぐりめぐって本来の場所に落ち着くような感じ。
(ちがっていたら、ごめんなさい)
わたしはマクロビオティックを実践しているわけではなくて、
食事もなんでも食べますが、暮らし方という意味では
だんだん近づいているように思います。
エバレット・ブラウンさんには、近著に松岡正剛氏との対談集
『日本力』(PARCO出版刊)があります。
湿板写真という幕末明治に使われていた技法によるエバレットさんの写真が、
それを見る者の日本人としての記憶も呼び覚ますようです。
日本人であることに気づかされる、そしてそれをあらためて見つめ直す
ことによってこれからの生き方も見えてくる、元気が出る本だと思います。
湿板写真、まるで古い鏡をのぞくような気持ちになります。
別の時間が写し出されているような。
見ているこちらの過去の自分に、逆に見つめられているような。
これは、5月の海で撮ったハマナス。
大好きな海の薔薇、大好きな香り。
◆
ここしばらく更新できませんでしたが、書きながら
ブラウンズフィールドでのことを思い出したら気力が戻ってきました。
携帯を変えたのですが、なんと取り扱い説明書が読めなかったのですよ。
そればかりでなく、携帯で検索した画面の文字も見えません。
ここ数カ月、本を読むのに苦労しながらやせ我慢をしていたのですが、
とうとう老眼鏡を買いました。
目だけは(すごく)良かったのですが、もうよいところが何も無くなったと
かなりがっくりしていました。
(まだちょっと立ち直れません)
そういうわけで、ぼやけてあいまいな世界で集中力も欠き、
ますます自信も失くしていたのですが、眼鏡をかけたら
いかに見えなくなっていたかに気づかされました。
眼鏡をかけたらまあ見えるのですが、F2,8くらいの絞りで
覗いているような感じです。
お茶を飲んだら湯気でレンズがくもるという体験を初めてした時には、
なんだか一人前になったような気持ちでした。
老眼ふくめて、なんでも体験してみるものです。