休日のワンプレート。
マコモタケの豚バラ肉巻きをのせたご飯。
マコモタケに、軽く塩と胡椒と片栗粉を振ったバラ肉を巻きつけます。
巻き終わりを下にして、フライパンで焼いて、醤油をからめます。
今回は、ブロック肉や鶏肉を煮た醤油を使っています。
醤油の香ばしさがしみるように、ご飯にのせて。
マコモタケのサクサクした食感が美味しい。
右の奥は、同様に肉巻きにした茄子。
手前は、キノコとセロリと人参のマリネ。
キノコのマリネを基本に、その時々の野菜を使い常備菜にしています。
マリネは、キノコと玉ねぎと人参などの野菜をオリーブオイルで炒め、
白ワイン、ワインビネガー、粉末の野菜ブイヨン、塩、胡椒で味を調えたもの。
左端は、いただき物のおろ抜き大根の炒め煮。
たくさんもらったので、根と根に近い部分だけを胡麻油で炒めて、
油揚げと一緒に甘辛く味付けして、白胡麻を加えたもの。
タコと茗荷の炊き込みご飯。
ぶつ切りのタコと、刻んだ茗荷と油揚げを入れ、出汁と酒と
しろたまりを入れて炊いたもの。
炊きあがってから、かるく醤油と三つ葉を混ぜています。
今年の夏は酷暑で、夜も眠れませんでした。
いよいよクーラーをつけないと限界かなあと思いながらも、
それをどうにか乗り切ってしまうと急に涼しくなって、今度は
お湯の出ないキッチンで寒い時期を乗りきれるかなあと考えています。
魚焼きグリルを買えないままサンマの時期も過ぎていくのだなあ(笑)。
肉体的にも精神的にも疲れがたまってしまったのか、
今日も何もできずに休日を終えてしまいました。
かと言って、しなければならないことが気になって、眠ることもできず、
休み方まで要領が悪い。
「ままくうて、ふろはいって、ねる」とは、古賀忠昭さんの
『血のたらちね』「血の遠景」に出てきた言葉。
それをつぶやきながら一日を終え、それを繰り返す毎日。
慣れないことばかりで精一杯だったけれど、そろそろ
ほかのこともちゃんとやらなければと焦る気持ちも強くなる。
見失いそうになっているのは、アイデンティティーというものか。
無人島で一人暮らしも平気と思っていたけれど、
親しい人たちや土地が恋しいのは一種のホームシック?
会いにいく時間が無いから余計に思うのか……。
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母の極楽の話は貧困だった。ただ「ままくうて、ふろはいって、ねる」たった、
それだけだった。でも、いまになって思うと、なんとしあわせな、ほほえましい
極楽だろうと、涙さえでてくる。
極楽は単純なほど、いい。
(『血のたらちね』古賀忠昭/書肆山田より)
ちょっと弱気になっていたけれど、こういうときには本に助けられます。