熱のある身で、童子はポロポロ涙をこぼしながら走りに走った。
どうしたのだろう。鉄ノ井を左に曲がり、そこではこわい女の人が、
童子達の右の腕をひっぱり、堤端の方につれてゆくといううわさが
あるので、眼をしっかり閉じて、神社の前の道をまっすぐにニノ鳥居
まで走った。道の両側の風に光る葉桜もみないで、海辺のほうへ
右に曲がって、人けのない小さな公園にたどりついた。
*
(福井桂子さんの「アネモネ 薄みどりの朝の光をあびて りすさん! りすさん!」
より部分を。「スーハ!」2号に寄稿していただいた詩です)
鉄の井(くろがねのい)
(写真をクリックしていただくと、文字も読めると思います)
鶴岡八幡宮の倒れた大銀杏を見てから、鎌倉駅に戻る途中、
案内してくれた野木京子さん におしえてもらって足をとめた。
福井桂子さんの詩を思い出しながら、話し、歩く。
福井さんの詩に出てくる鉄ノ井やニノ鳥居や神社。
読み返すと、抜け出た魂のように童子は自在に走り、
それを追う視線も地上からすこし浮いてすべるよう。
熱のある身体からしばし抜け出て、福井さんの思いは、
このあたりも漂っていたのかもしれない。
それにしても不思議な詩です。
植物とも動物とも向こう側の人とも言葉が交わせるあわいの世界。
眼をしっかり閉じたままで童子は走る。
*
鎌倉文学館へ。
きれいな瑠璃色の実を見つける。
「リュウノヒゲ」というのだそう。
「ジャノヒゲ」とも。
根は麦門冬湯(咳の薬)という漢方になる生薬だそう。
写真をうまく撮れずに残念。
1枚しか撮らなかったのでこれを。
*
中に入り、「鎌倉と詩人たち」を見る。
福井桂子さんの25歳と35歳の写真を見て、
なんだかとてもせつなくなる。
子供時代の面影さえ残るような
かわいらしい文学少女という印象の写真。
わたしはまだなんにも
福井桂子さんのことを知らないのだと思う。
でも、25歳の福井さんに会えてよかった。
*
鎌倉文学館の庭のベンチに野木さんと並んで座り、
江ノ電鎌倉駅で買ったパンを食べる。
前日までトンビの話を聞いてこわいよーと言っていたのに、
はるか遠くに飛んでいる鳥はいたものの、
やがてその姿も見えなくなり、安心しきって
切干大根入りパンを食べていた。
(これはとてもおいしかった)
と、突然、左の頬に強い風圧とばさっという音を聞いたと思ったら、
左手のパンがとられてなかった。
あっけにとられて、自分の間抜けさにも最初気づかなかったほど。
飛んでいたトンビが、視界に入らない角度からねらっていたのだった。
あまりの鮮やかさに逆に感心してしまった。
半ば呆然としたまま、スーハ!同人やほかのメンバーとも合流する。
その後、初めてお会いした方のご厚意に甘えて楽しい時間を過ごす。
ありがとうございました。
*
通勤の帰り道、連休明けで疲れきって電車に乗る。
鎌倉文学館の「鎌倉と詩人たち」のパンフレットを入れたままだった。
そういえば読むひまがなかったと、電車にゆられながらひらく。
「鎌倉は詩人を誘う」という三木卓さんの文章が載っていた。
なにげなく読んでいて、最後の2行でふいをつかれて
思わず泣いてしまう。
この展示は、4月18日(日)まで。
皆様どうぞお出かけください。
*
この白薔薇を、きのうお誕生日だった人へ。
左の花は、「中国ミツマタ」。近づくとよい香り。右は不明。
濃色のボケ。右は十月桜?
左は枝垂れ梅。右は、枝垂れ柳の花。
枝垂れ柳の花って、初めて見ました。
天龍寺や三十三間堂で。
両親の金婚式のお祝いで、京都へ。
二人とも京都ははじめて。
新幹線を乗り継いで、片道8~9時間。
無理をしてもらったけれど、とてもよい旅行でした。
見るもの食べるものに、まるで無垢な表情で、
感心し、驚き、喜ぶ。
家族のことだけを思い、自分を後回しにして生きてきた二人。
その清さに、そのつど決断し整理しながら生きてきたつもりだったのに、
わたしの人生はいつのまにこんなにも複雑になってしまったのかと思う。
たぶん、まっすぐ道をゆずれずにきたそのまわりで、
たくさんの人がふりまわされて動いてくれたのだろう。
その糸がからまりあって、時折、足がもつれる。
ちょうど、東山の花灯路だった。
写真の上が暗いのは、どうやら、雨に濡れないよう
レンズの上にひさしをつくっていた手のひらが写ってしまったみたい。
一日中歩きまわり、夕方6時には食事をし、お風呂に入り、11時に就寝。
朝は6時に起床し、お風呂に入り、7時に朝食、9時には出かける。
人間らしい過ごし方から、帰ってきてすぐいつもどおりの寝ない生活に。
片付けずにいったことや間に合わないことも思いだして、どっと疲れる。
旅行中のリズムをつづけようと思いながら帰ってきたのに……。
ねねの道にあるお店で食べた抹茶サンデー。
庭を眺めながら、いくらでも食べられそうだった。大満足。
わらび餅もふわふわで、きな粉の香りがよくおいしかった。
□■□■□
親孝行とは、自分の思いを果たすためにするものだったのだと、
帰ってからしみじみ思う。
両親に感謝。
二人を喜ばせてくれた、たくさんの人に感謝。
職場のプリムラ。つぎつぎ咲いて、見るたびに元気になれそう♪
最初に咲いた花が、一番こい色。
うしろからみても、ほら、やさしい色でしょう。うっとり。
咲きたては、こんなに白かったのに。
じょじょに色づきます。
♪ 輪になあって 輪になあって ♪
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
料理を一品。
鶏ときのこのテリーヌ。
添えてあるのは、「しらぬい」という柑橘。
ソースは、ヨーグルトでゆるめたマヨネーズにわさび、
しらぬいの果皮を削いでみじん切りにして入れています。
さらに、果皮と柚子胡椒を入れたオリーブオイルとバルサミコ酢と醤油の
ドレッシングもかけて。
しらぬいは、オレンジのようですが、とてもみずみずしい。
果皮は香りがよくて、柚子皮とはまたちがったおいしさです。
「銀葉の舟」は、2008年3月9日から始めました。
ですから、2年目、いつのまにか2歳ですね。
もともと日記は書きませんし、目的も無く始めたブログです。
なるべくひっそり、ふつうのささやかなことだけをつぶやくように。
なんとなく続けてきたのは、撮り捨てることになる写真があまりにもたくさんあるから。
まあいつやめてもいいからと力をぬいて続けてきました。
このブログを見てくれる人の数はほんとに少なくて、
時々笑ってしまうほどです。
一番ひどい日は、アクセス数が「2」でした。
「ブログなんだけどねえ……昨日ブログ見てくれた人、2人だけだったのよね」
とこぼしたら、目の前にいた知人2人が、
「あ、昨日、見たよ」と声をそろえて言ったのでした。
あ、あなたたちですか……
それはそれはありがとうございます(笑)。
という感じで3年目になりました。
ほんとにありがとうございます。
これからもあいかわらずですが、よろしくお願いいたします。
誰に向かって言っているのかわからないところがいいですね。
でもきっと、あの人とあの人とあの人くらいでしょう、
と見当がついてしまうくらいしょぼんとしたブログというのも
気が楽ですね。となぐさめつつ。
先日の沈丁花の続きです。
花芯に光が宿る時間。
雨上がりのしずくをひからせて。
ほらまるで湧き出てきたかのようでしょう。
ひとつひとつに光がともって。
写真を撮りながら思い出していた吉原幸子さんの詩を。
◆◇◆
むじゅん
とほいゆきやまがゆふひにあかくそまる
きよいかはぎしのどのいしにもののとりがぢっととまって
をさなごがふたりすんだそぷらのでうたってゐる
わたしはまもなくしんでゆくのに
せかいがこんなにうつくしくては こまる
*
とほいよぞらにしゅうまつのはなびがさく
やはらかいこどもののどにいしのはへんがつきささる
くろいうみにくろいゆきがふる
わたしはまもなくしんでゆくのに
みらいがうつくしくなくては こまる!
(吉原幸子)
◆◇◆
一連目だけ写そうと思ったのですが、タイトルが「むじゅん」なので
やはり二連目も書き写させてもらいました。
こまってしまうくらい美しい詩です。
*
沈丁花、まるで天使のようです。
*
***
*
今日の雪の写真。
せのびして降り落ちる雪を顔にうけながら撮ったので、
うまく撮れませんでしたが、
しずくが滴る枝に、ちょうど雪のひとひらがのったところなのです。
見えませんか。
スーハ!6号できあがりました。
今号は「私の街角」特集。
毎日通る街角、いまは遠く離れてしまった街角、好きな店のある街角
――人知れず愛する街角を誰もが持っている
それぞれの胸にある街角を集めたら、よい感じにまとまりました。
詳しくは、こちらよこしおんブログで。
ご購入ご希望の方は、
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にメールをください。
今回、増ページのため定価800円となります。
職場の沈丁花が咲きました。
写真を撮っていると、ご近所の方がつぎつぎと
「こんにちは」「あら、写真とってるの」
と声をかけてくれます。
通りすがりの方も足をとめて話しかけてくれます。
「フィルムカメラは現像に出す場所がなくなったね」
としばしカメラの話を。
「香りも写るといいね」
ほんとに。
雨があがった昨日の朝は、とくに強く香っていました。
沈丁花って、花びらがかたそうなイメージですが、
近づいて見ると「クリオネ」みたい
まるで天使のようなやさしいかたちでしょう?
何度も外に出て、たくさん写真を撮ったので、またつづきを。
◇
スーハ!の「私の街角」特集を読んだ方が、
ご自分の街角について書いてくださったのを読むと、
なんだかしみじみします。
私たちは同じ空の下で、それぞれの街角を思っているのですね。
日本の街角っていいなあ、とあらためて思っています。
今夜は、菜の花のパスタ。
菜の花は洗い、適当な長さに切り、塩水につけてから水気を切っておく。
オリーブオイルににんにくのみじん切りを入れて温め、
ハムを入れ火が通ったら菜花を入れて炒める。
青みが増したらシュレッドチーズ(とけるチーズ)を入れとかし、
ゆで上げたパスタとゆで汁少々を入れかき混ぜて火を止める。
生卵を1個わり入れ、手早くかき混ぜる。
オリーブオイル+バルサミコ酢+醤油を混ぜたものをかけ、
胡椒をふってできあがり。
かんたん和風カルボナーラ。
青パパイヤのナムル。
千切りにした青パパイヤを耐熱容器に入れ、
塩と胡麻油をからめ、 赤唐辛子の輪切り、チリインオイルも入れ、
電子レンジで数分。
お酢とお醤油をからめてできあがり。
この作り方でモヤシのナムルをよく作る。
一晩おいて、味がなじんだほうがおいしい。
バレンタインに久しぶりにシフォンケーキを焼いた。
生地を多めに作り、自分の味見用にクッキングシートで作った型に入れ、
シフォン型の横で焼いたもの。
娘が紅茶のシフォンケーキを食べたいと言うので、
今回は紅茶のシフォンケーキ。
アールグレイの葉をすり鉢ですったものと、煮出した紅茶を入れてある。
すこし早めに取り出したのだけど、型がひろすぎて、厚みが出ず、
焼きしめた感じになって失敗したと思っていた。
冷蔵庫に入れておいたものを切ってみたら、
思ったよりもふわふわで、これはこれでおいしかった。
あ、そうそう、今回グレープシードオイルもオリーブオイルも切れてしまい、
椿オイルを入れて焼いた。
生クリームがなかったので、
もう十数年前(?思い出せないくらい前)から作っている
カスピ海ヨーグルトをそえて。
ブルーベリージャムを落としたのだけど、
今一つ美的センスが足りない。
ちょっと気合いの欠ける料理の写真ばかりですみません。
*
***
*
土曜日、座・高円寺へ、展示中の矢川澄子さんの本を見にいく。
あまりの数の多さに、しばしボウゼンと立ちつくす。
これをここですべて読む時間はないし、そろえるにも経済的に無理…
と途方に暮れる。
持っていない絵本を手にとる。
「つるにょうぼう」と「賢者のおくりもの」を読む。
よく知っている物語なのに、こんなに美しく語られた絵本には
初めて出会うような気持になる。
誕生日に少しずつそろえよう。
それにしても、生涯にこんなにたくさんの仕事を残すなんて
と展示された壁と向かい合う。
*
これは2月4日まだ咲き始め。
2月13日
2月16日
色鉛筆で描いたようでしょう。
撮った日付を見て、花が長持ちするのにあらためてびっくり。
「みんな生きることをやめてから、ずっと元気になったんだよ。
もうなんにもこわいことはないし、病気にもかかりっこないし、
心配ごともないからね」
(『青い鳥』メーテル・リンク/堀口大學 訳より)
思い出の国で再会した、おばあさんチルが言った言葉。
職場のオリヅルランの鉢に生えてきたカタバミの葉。
ひょろひょろとかわいい。
勝手に生えてきたのだけど、かわいいからそのまま。
水曜日の夜は、 大好きな人からの年賀状に「行こうと思います」
と書いてあったので、ほんとに久しぶりに歌を聴きに行った。
約束をしていたわけではないので、残念ながら会えなかったけれど。
昨年は1度も行けなかった。
顔見知りの人と懐かしい気持ちで話をする。
好きな歌が聴けたからよかった。
たましがあたためられて、おもいものをぬいでみがるになったよう。
ああ、わたし、今までなにをしていたんだろう
と、本来の自分に戻れた気がする。
重いものを脱いで身軽になると、ひとりきりで孤独でひどくさびしい。
無理に元気になったりしない。
いつもそこに戻って新しい気持ちで。
清々しいくらい、なにもないところから、なにも持たずに。
捨てると言うのでもらった鉢、蕾がついて、今年最初の花が咲いた。
えらいね、と言いながら写真を撮る。
2つめの蕾も開いた。えらいね。
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休日のご飯。
実はこれ一食だけしか食べていない。
しかも、パンと真中の野菜と刻んだハムしか食べられなかった。
(じゅうぶんですか……?)
ここのところものすごく疲れていてずっと食欲もない。
ほんとうはお粥にしたかったのだけど、パンとレバーパテを解凍してしまい、
期限切れが心配な食材を片づけようとがんばって作ったのだけど。
卵もほんとはかた焼きが好きなのに。
ずっと元気が出なくて、体中が痛いので、風邪かもしれない。
ほとんど食べられなかったので、期待して体重をはかる。
なんと増えていた。
(麦酒は飲みましたが)
食欲が無くてむくみがとれない時には要注意なのだけど、
昼過ぎまで寝てしまったので、まだ起きているという悪循環。
手前が鶏レバーのパテ。
鶏レバー500gを流水にさらし、玉葱、セロリなどと一緒にバター20gで炒め、
白ワイン80cc、塩、胡椒、ローリエを入れて煮込み、粗熱がとれたら
ローリエを取り出し、フードプロセッサーでなめらかにし、ココットなどにつめる。
今回、生ハムのきれはしも少し入れています。
おいしいと思うのだけど、今日はお粥の気分だった。
いつも椅子で寝てしまうので、ちゃんと横になって寝よう。
元気になるかもしれない。
先日の雪の降った翌朝、立ち止まっては写真を撮りながら職場へ。
おつかいの途中で道草し、森のなかで花を摘んでいるうちに
遅くなってしまった赤ずきんちゃんの気持もわかるというもの。
おばあさんの家についたら、狼に食べられてしまうタイプです。
とけた雪がしずくになって
宝石のよう。
☆
こぼれてつらなる。
白いのもあります。
これは葉牡丹。
花キャベツとも。
牡丹菜という名もあったそう。
紅白で、店先の鉢植えに植えてあったもの。
これは花ではなくて葉ですが、葉の様子が違うたくさんの品種があるようです。
「Brassica oleracea var. acephala」というタイトルは学名。
(まちがってなければいいのですが)
花言葉には「慈愛」「愛を包む」のほか「物事に動じない」なども。
なるほど。
ほかに「利益」「祝福」なども。
なるほどなるほど。
これは椿のわびすけ。「初嵐」という品種だそう。
わびすけのなかでも、葉もつぼみの形も細め?
茶道の初釜で、よく活けるそうです。
ごめんなさい、聞きかじりでお茶の事くわしくありません。
実は昨年暮れに、蝋梅と一緒にいただいたもの。
長い休暇中まっくらな部屋においてあったのですが、
年明けに職場に出てみると、蕾がひらいていました。
椿は活けたあとにも蕾がひらきやすい花だと思いますが、
とてもうれしかった。
いつもはカサカサになって落ちてしまう蝋梅の蕾も、いくつかひらきました。
お花をくださった方から「おじょうずねえ」とほめらてもらいました。
蕾をゆすらないよう、水を換えなかったのがよかったのかな……。
****************
古い写真ですが、たまごのような椿を見て、魚の卵→数の子と連想して。
数の子入りの松前漬をいただくと作るサラダです。
松前漬に大量の(3本くらい)千切りニンジンを足し、米酢を入れてよく混ぜます。
それだけなのですが、とてもおいしい。
ニンジンいくらでも食べられます。セロリもあいます。
松前漬はもちろん数の子なしでも。
わたしはお酢もどどどと入れますが、お酢なしでもだいじょうぶです。
和えた翌日のほうが味がなじんでおいしいです。
◇◇◇
日曜日は恵比寿の東京都写真美術館で
『木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン』展を見る。
1952年に撮られた、生まれ育った町の名前がタイトルの写真を前に、
別の感動を味わう。
みなさま、
今年一年たいへんお世話になりました。
つたないブログを読んでくださり、
ありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
今年は夏の間、絶不調でしたが、この冬は関節痛に悩まされています。
どうやら手指の第一関節が変形する病気のようなのですが、
右手の親指と人差し指が特に痛むので、字を書くのに不便です。
以前から時々あるのですが、手だけではなく、
なぜか足も足首も手首も膝も腰も全ての関節が痛みます。
どの症状も、原因を見ると「老化」という言葉が出てきて(笑)、
ならば抗いようもないですし、しかたないですね。
暮らしも、新しいものをそろえ便利にしていこうと思う一方、
持ち物を減らして整理していこうという気持ちにもなります。
肉体的にも精神的にも、たぶん転換期なのですね。
将来を見ながら、その先に終わりが見えるところまでやってきたということでしょうか。
もともとあまり期待しないタイプですが、わりとあっさり
いろいろなものを手放してもよいような気がしてきました。
「生きる」ということと「暮らす」ということが、
もっと近づいたらいいなと考えています。
時々、読んでいない本の数を思うと、既に老化が始まりのろまなわたしでは
とても生きている間に読むのがまに合わないと絶望的な気持ちになりますが、
できないことや手に入らないことを受け容れながら生きていくよりほかありません。
それを体調によって気づかされ受け容れることによって、
なにかが切り替わったように思います。
たくさんのことをあきらめるのが上手になりましたが、
さあここからは、自分ができる分だけじっくりという新鮮な気持ちにもなっています。
なにをやるにも時間がかかるので、多くのことをこなすことはできませんが、
少ないことを集中してやっていけたらと考えています。
さて、出かけた場所と数は少なかったのに、たくさんの方から親切を受け、
思い出深い一年となりました。
よい人と出会い、その出会いによって、これからの方向を見極めることができました。
数は少ないですが、与えられるものの大きい本や映画、そして舞台を見ました。
そしてよい詩をたくさん読ませてもらいました。
みなさまに感謝いたします。
*
***
*
今年最後の仕事のあいまに(笑)撮った写真を。
乙女椿だと思います。
花びらが、ハート形なんですよね
*
ではみなさま、よいお年をお迎えください。
なんと10月2日、すでに2カ月前の写真です。
たんたんと並べてみます。(枚数が多いので)
いただいた酔芙蓉を仕事のあいまに撮りました。
朝から晩まで(笑)。
観察しながら同じものをずっと撮り続けてしまいます。(仕事もします)
その変化を追ったと言うとなんだか忍耐強いかんじですが、
要するにしょっちゅうカメラを持って花をのぞきこんでいるわけで、
あまりの枚数に、なかなか整理ができないということになります。
というわけで、今頃、酔芙蓉の写真を載せてしまいすみません。
ちなみに今年はR10で、昨年はGRで。
昨年の画像は、酔芙蓉1、酔芙蓉2、酔芙蓉3、酔芙蓉4 をご覧ください。
やはり何枚も撮っています。古い記事は読むのが恥ずかしいです。
光の加減もありますが、レンズの明るさがちがうので、花びらの質感も
カメラの特徴が出ていますね。
今年のこの日はたしか曇って暗い日だったように思います。
そのせいか、しぼむのが早いように感じました。
14時7分 お弁当を食べ終えたら、もうこんなに染まっていました
14時9分 時間と共に赤くなるのが酔っているようなので酔芙蓉といいます
14時11分 花びらが内側に閉じてきましたね
翌日もそのままかざっておきました。
空きビンに活けています。
昼休み前は忙しくて写真が撮れず、お弁当を食べてからとのんびりしている間に
色が変わってしまい、微妙な変化を撮れずに残念でした。
蕾から咲いた翌日まで、3日間くらい写真を撮って楽しみました。
お客さんから菊をいただく。
よい香り♪
菊の花びらってストロー状なんですね。
あたたかな黄色。
これは食べられる菊だね、とだれかが言っていたけれど
香りで見分けるんですか?聞いておけばよかった。
菊の花は、ほんとうに「菊」という姿をしている。
大きな柿もいただく。
ふつうの平種なし柿と並べてみても、大きさがわかるでしょう。
さるかに合戦で投げつけられたら一撃ですね。
かたくてずっしり重い。
残念ながら渋柿です。
実が熟れるまで待ち、やわらかくなったら冷凍庫へ入れて
シャーベットにして食べるといいとのこと。
柿はかたいほうが好きなんだけど……。
柿は大好きなのに干し柿は苦手。
こんなに大きくても渋抜きできるでしょうか。
焼酎で、やってみようかな。
ここのところ、みかんや柿やケーキや野菜やお惣菜や花を……つぎつぎいただく。
不思議なくらいに来る人来る人から。
同じような心理がはたらく日があるのかもしれません。
時々、しんとして、時計の針がいつもよりゆっくり動くような日、
あまり混まずに人が順番にやってきては話し出す。
どの人も同じように
「今まで誰にも話したことがないんだけど」
と言いながら話し始める。
一通り話し終えると入れ替わるように次の人がやってくる。
そしてまた
「今まで誰にも話したことがないんだけど」
と言いながら身の上話を始める。
そういう人が何人も続いてやってくる日があって、
それぞれの重いものをすこしだけど置いて帰る。
こんな日もあるよねえ…とひとり胸の中でつぶやきながら帰る、
そんな日が時々あります。
月末月初は忙しいのでひるねができない。(こらこら)
それでここしばらくは疲れてしまい、洗濯ものをたたみながら、
洗濯ものが散らばる上で寝てしまうというだらしなさ……
ようやく一段落ということで、やっと片づけたり
こんな夜中にお弁当用のご飯を炊いたりしています。
食器をおろすのに、米のとぎ汁が必要なので。
この間は、お弁当を作っている最中に、ご飯がないことに気付き、
あわてて土鍋でお粥を炊きました。
それで初お粥弁当♪
食べる頃にはお米がふくらみとろとろではなくなりましたが、
あたたかいお粥ふうのものを食べました。
ランチジャーなかなかよいです。
もう季節外れになってしまいましたが、写真の整理をしたいので、
9月の後半に撮って載せずにいた秋冥菊の写真を数枚。
夜のシュウメイギク。
夜だと秋明菊よりも、秋冥菊というかんじがします。
明かりの下に写っているのは、実は詩集なのですが、
さて誰のなんという詩集でしょう。
注意:あたっても詩集はもらえません(笑)。
この写真ではわからないと思いますが。
うなじがきれい。
透けると昆虫の翅のよう。
眠くなったので、このへんで。
もうひと月前の写真になってしまったのですが。
2週にわたって、近所を散歩しながら撮った写真です。
実は自宅のまわりをあまり歩いたことがなくて、
どちらかというと探検というかんじ(笑)。
日が暮れかけていたので、蚊に刺されながら。
それで、その次の週は、虫除けスプレーを持って出かけました。
たった1週間のうちに、咲いていた花が枯れて無くなっていたり、
季節の変化を目の当たりにしてびっくり、というか感動。
写真はあまりうまく撮れませんでしたが、
明るい時間に外を歩くことがほんとに少ないので、
草むらの植物をひとつひとつ眺めて、じゅうぶん楽しみました。
なんていうか、子どもの頃からこういうところってあまり変わっていない。
色違いの葉っぱ、なんだか仲が良さそうに見えるでしょう。
ちょうど真中に祝福するみたいに白いおしろい花が咲いて。
日々の喜びは、たぶんこういうささやかなもの。
草むらの花やふと見かけた人の姿に、
無性にいとおしさのようなものが湧いてくる。
人生に決して多くを期待しているわけではないのですが、
自分がひどくつまらない人間に思えて
どうして生きているのかわからなくなる時があるけれども、
そのいとおしさにひきとめられるようにして
生きているのではないかと思います。
朝顔の種といっしょに、フェンスに顔を押しつけるようにして、
電車を眺めた。
もう種も茶色くはじけているかも。
たくさんこの実がなっていました。
今はどんな色になっているでしょう。
姿を変えて待っていてくれるかも。
今度また会いに行こうと思います。
天上の青(ヘヴンリー・ブルー)咲きました。
5日の朝の写真ですが。
これは7日に咲いたもの。
フライングソーサーと並んで。
花はみな明るいほうを向いて咲くので、窓から見るのは裏側です。
今朝の朝顔。
風雨がひどかったので、窓を開けずに撮っています。
せっかく咲いた花が強風にもまれてかわいそうでした。
よりによってこんな日に咲くなんて、ねえ。
今日の台風はさんざんでした。
通勤で使う路線が2本とも運休で、遠回りした上に、また戻って乗り換えたり、
職場にやっとたどり着いたという感じでした。
ふだん使わないモノレールに乗り、ススキとセイタカアワダチソウのひろい草原が、
風で波打つ風景を見られたことだけよかった。
あんな強風でも、モノレールは動いていたなんて驚きでした。
レールからはがれて飛ばされてしまうのではないかと、すこし不安でした。
降水量とか運転できない決まりがあるのかもしれませんが、
地べたを走る電車のほうが止まってしまうなんて。
もちろん安全第一ですが。
駅にあふれかえるような人混みのなかで、会社員二人が
「電車動かないんなら、お茶でも飲みに行こうか」と話していたのがうらやましかった。
乗換駅で親切な振り替えのアナウンスがあり、
その情報でどうにか職場のある駅へとたどり着いたわけですが、
こういう時には各駅や電車のなかで、もっと早く、はっきりした聞き取りやすい声で、
振替えの案内や運行状況などの情報を流してほしいものです。
前回の記事の最後に載せた写真、もうおわかりだと思いますが、朝顔です。
「フライングソーサー」という遅咲きの西洋朝顔。
支柱を立てずに、薔薇の枝に勝手に巻きつかせているので、
ごちゃごちゃした写真ですみません。
今朝、5時半くらいに撮った写真です。
きょう咲いた朝顔。
前回の写真はおとといの昼過ぎに撮った写真です。
うっかり朝ベランダを見なかったので、気づかずにいたのです。
種まきが遅かったので、一番花でした。
朝顔らしい写真がなくて、今朝の2番花を待ってアップ。
時期の過ぎた頃に「天上の青(ヘブンリーブルー)」という西洋朝顔の苗と一緒に、
このフライングソーサーの種を買って播いたのですが(しかも薔薇の鉢の隅に)、
こちらのほうが先に咲きました。
ヘブンリーブルーの空色の花と、フライングソーサーの白っぽい花が
入り混じるはずだったのですが、
思ったよりも濃い絞り模様です。
これはおととい咲いた花。
昼過ぎだったので、ひらききって、花びらがうすくなっています。
風もあったので、はためいている。
花の中央にはだれか、いるみたいですね。
いただきものの葡萄、葉がきれいなので写真に撮りました。
今回は、ボウルに水をはって活けておいたので元気。
実もあまーくなっていました。
香りが部屋中にただよってる。
写真を見て、え?顔?シール?と思って目をこらしました。
クリックして見てみてくださいね。
食べる時にはぜんぜん気づかず、そのまま食べちゃいましたが。
撮った写真を見たら、こんな粒があったんですね。
小さいサイズで見ると同じような写真ばかりですね。
つまらないかも。
くどくてすみません。
選んでる余裕がなくて……。
◇
「睡眠不足症候群」てあるんですね。
仕事に行きはじめると、どうしても睡眠時間が足りない。
睡眠不足症候群の話ではないのですが、
寝る時間が遅いと逆に緊張するのか(ねぼうしないようにって)
眠れなくなっちゃうんですよね。
最近はとくにそうなんです。
それで、紹興酒をちょっとだけ飲んでまた横になるのですが、
そうすると、よくかなしばりみたいになるんですよ。
半覚醒状態?で、「あ……、来た、気配を感じるっ」て思うと、
「わかった?」(とは言わないのですが)という感じで
なにものかがシュワシュワーと重みを増して密着するのです。
わたしも「あ、やっぱり」と思うので、そんなにこわくないですけど。
ものすごい存在感ですが、重いだけで、あきらめもいいです。
じきに軽くなります。
これってかなしばりでしょうか。
どなたかが、歳をとるとかなしばりにはならないって言ってましたが、
この歳ですから、かなしばりではなく別のものかもしれません。
なんかそっちのほうがずっと怖いような気がしますが。(笑)
こんな時間になんの話をしてるんでしょうね。
忙しいので葡萄の写真を数枚アップするだけのつもりだったのに。
頭は冴えないんですが、神経だけが疲れて過敏になってる。
今日も眠れないかも。
この薔薇はHeritage.
咲く度に、辞書をひいて、ほほぉ、と思います。
けっして名前負けはしていないのですが、
もっとやわらかい可憐な名前をつけることもできたでしょうに…
…ねえ?と話しかけます。
色がかわいいでしょう。
けれども枝はわりとがっしりしていて、そのへんにプライドを感じます。
植え替えをしていないので、窮屈で不満かも。
最近ちいさい花しか咲きません。
飾っているうちに、色がうすくなります。
それでいいんですよ。
だんだん花の終わりを受け容れていくようで、
それはそれでいいものです。
◇
おまかせ野菜の宅配に、だだちゃ豆が入っていたので
必然的にすぐ茹でました。
袋に美味しく食べる茹で方が書いてあったのですが、
わたしは、水洗いした後に塩を多めにふって、すりこむようにし、
そのまま茹でて、ざるにあげて冷まします。
子どもの頃、枝豆やトウモロコシは食べ放題でした。
大ざるに山のようにのせてありました。
一時、両親が二人だけで暮らしていた時は、
母が大玉のスイカを半分食べると言うので、
笑いながらも感心しました。
たしかにほとんど水分ですが……
今日の夕飯。
なにがなんだかわからない写真ですが、
高級パンをいただき、食べ残してしまったので、再利用で作った料理。
①パンをサイコロ状にカットし、オリーブオイルとにんにくスライスを入れた
フライパンでゆすってからめます。
その後、点火し、フライパンを時々かえしつつ、こんがり焼きます。
焼けたら皿に取り出しますが、そのままでもおいしい。
②玉ねぎ・ナス・ズッキーニ・ピーマン・パプリカ・今日はオクラも
残っている野菜をやはりパンの大きさにあわせて切っておきます。
③ベーコン(とか、ハムとか挽肉とか)を炒め、切った野菜も炒めます。
コンソメ顆粒を少々、粗ごしトマト(あれば)、トマトケチャップを入れ、
やや火を強めてからめ、好みでバルサミコ酢を入れてからめます。
(これで1品)
④そのフライパンに、シュレッドチーズ(とけるチーズ)を多めに投入、
火にかけてとかします。
⑤最後に①で焼いておいたパンを入れ、チーズをからめ(これだけでもおいしい)、
ケチャップ野菜もいっしょにからめます。
ようするに、パンを切らなかったら、ピザトーストになりそうなものを、
全部カットしてフライパンでからめあわせるという感じでしょうか。
ピザトーストとチーズフォンデュの中間ををフライパンで作ったような感じ?
カポナータに大きいクルトンを入れたような感じ?
なぜパンを切って混ぜる?という疑問がわきそうですが、
これはこれでおいしいんですよ。
食べやすいですし、香ばしいですし、パンの全面にチーズがからんでるし……
残ったパンの再利用にはおすすめです。
この場合、トマトソースでもいいですが、なんとなくケチャップがいいんですよね。
わたしは、ただのトーストだと、食事のかわりにならないんです。
ごはんが食べたくなる。
それでこれは、パスタのかわりにパンを使ってるという感じなのです。
不眠症というわけではないのですが、
自分の時間が減るのがこわくて、寝ることができないのです。
眠くなるまで起きていてしまう。
そういう無理ができなくなったのか、ここしばらく体調が悪くて早寝していました。
(と言っても遅いのですが)
画面を見つめるとずれていくようで気分が悪くなって、集中できませんでした。
6月の末に数年ぶりに帰郷し、ひどく疲れてしまったので(笑)、
なかなか選べなかった写真を今頃アップ。
というわけで、6月のたんぽぽです。
夕暮れ時に、実家の周りを散歩して撮ったたんぽぽ。
東京と時期がずれているでしょう。
と言ってもすでに1か月経っています。
カメラを草むらにもぐりこませて、あてずっぽうで撮っているので、
構図もなにもありません。
早朝のたんぽぽ。
これはたんぽぽではありません。
実際はハードスケジュールだったのですが、
なんだかのんびりした感じに写っています。
紫陽花は白もきれい。
同じ場所にこんなに色の違う花が咲くなんて
なんだか不思議。
これは街道沿いの紫陽花。
まるみのある細い花びらのこの花が…
この菱形の花びらの花と
同じ株に咲いていました。
花びらの形がちがうのは排気ガスのせい?
☆
日も翳ってきたのでそろそろ帰ろう。
濡れた地面にも青い花びら?がこぼれて。
☆
紫陽花、これでおしまい。
木漏れ日のなかに蜘蛛が見えたり、
のぞいていた花にふいに蝶がとまったり、
ちいさな幸運がたくさんありました。
写真が楽しいのは、そういうちいさな幸運に出会えるからのように思います。
☆
☆ ☆ ☆
☆
おまけはすでに数日前になってしまいましたが
七夕らしいことをなにかしようと作ったパスタ。
オクラを星くずに見立てて、星型で抜いたズッキーニのソテーものせて。
植木鉢からチャイブの葉を摘んできて、流れ星の尾のつもり ☆・・・・・・
ズッキーニは、小麦粉・カレー粉・おろしたパルミジャーノを入れた袋でふってまぶし、
ニンニクを入れたオリーブオイルでこんがり焼いています。
ズッキーニとカレー味ってあうように思います。
☆
七夕らしいことと言っても、短冊に願い事は書きませんでした。
人生あきらめてるなあ…(笑)
水が湧く場所には、水面に古い記憶までもが映るような気がする。
竹林って、ほっとする。
たぶん、このくらいがちょうどいい。
向こう側の見え具合が。
石段を上って、明るい場所に出ました。
たくさんのしずくを見ました。
ピントもすこしうるみぎみ。
こちらの頬が照らされるくらい、まぶしい色です。
『グーグーだって猫である』をDVDで観る。
井の頭公園の花見風景を初めて見た。
あんなふうにふつうにお花見する場所だったんですね。
宴会桜は苦手だけど、そういうみんなの(?)場所だったんだと妙に感心する。
猫の話かと思ったら、飼い主の話。
猫もかわいいけれど、キョンキョンてかわいいな。
どうしてかわいいものを見ると泣きたくなるんだろう。
オレンジ色の中央線がまっすぐ走っていく情景も、なんだかけなげで切なかった。
そういえば少女マンガってもう何十年も読んでいない。
読んでみようかな。
そういう気分です。
メンチカツも今度はちゃんと並んで買おう。
もう何年も前のことだけど
「あなたは、こういう花も好きかと思って」
とガクアジサイをいただいた。
なんだかとてもうれしかった。
しっとりしたおとなの女性と見られたような気がして……。
その時も、そういえば紫陽花を見に行ったことがないなあと思ったのだった。
毎年見に行きたいと思いながら、通勤の時に足早に横目で眺めるくらいで、
わざわざ見に行ったことがなかった。
いくつかの紫陽花の名所をおしえてもらったけれど、
休日に人の多いところに出かけて行く気力がなかった。
それで今年は自宅から近い静かな場所へ、紫陽花の写真を撮りに出かけた。
紫陽花が群生している場所ではないけれど、
ちょうど雨上がりできれいでした。
つづきはまた。
日が長くなったので、帰り道、夕映えのビルを見るのもうれしい。
わずかな時間だけど、光が残る時間に帰るのはとてもぜいたくな気がする。
帰り道に見かけた鉢植えの植物を、日が落ちる前にあわてて写真に撮らせてもらう。
蚊に刺されながら(笑)
先日の写真のつづきです。
まんなかが花?
ここ数か月で観たDVDの中で、印象に残っている映画を忘れないように。
『グッバイ、レーニン』『HARUKOハルコ』『アニー・リーボヴィッツ』
まだあったかな……、思い出したものだけ。
『グッバイ、レーニン』はとても 好きな映画。
ベルリンの壁が崩壊するという大波に揺られながら、
方舟のような家のなかで大事なものを守ろうとけなげに奮闘する話。
優しくて微笑ましくていとおしい。
でもとても切実で納得できる。
まったく紹介になっていませんが、おすすめです。
よかったら観てください。
支店から、花の終わった鉢植えがまわってきた。
捨てる?と言われて、花がらを摘んで枯れた葉を取りのぞいたら青い葉がきれい。
葉っぱだけでもいいじゃないと職場に置くことにした。
水を遣ると野菜のように生き生きと葉が立ち上がり、こんなに元気になりました。
あれ……?
あ。
ほら。
咲いたよー。
かわいい♪
プリムラの仲間だろうか?
つぼみがいくつも出てきた。うれしい。
ついでに近所のお庭をこっそり撮影。
なんでしょう?
葉の下に隠した宝石のよう。
実は葡萄でした。
蔓を伸ばして地面を這っています。
鉢植えを逆さにした葡萄棚。
毎年、葉っぱのお皿にのせて幾房かを持ってきてくれます。
葡萄は葉も実もきれい。
花壇の花も。
先週だったか先々週だったか、椿をいただきました。
いただいたお花の名前を覚えておこうと、いつも写真に撮ります。
ちょっと焦っていたので、ピントも甘いですが……。
これは、「あけぼの」という椿です。
椿はつぼみでいただいたものも、けなげにちゃんと開いてくれるのがうれしい。
これは「わびすけ」。
椿の木が5本(5種類)並んでいるそう。
R10で撮っていたらバッテリーが切れてしまい、GRで撮る。
条件がちがうので比較になりませんが。
のぞきこむように撮っているのは、周りに個人情報が雑然とあふれているから。
蕊や花粉を見ていると、なんだか花虻のような気持になります。
職場から見える河津桜のつぼみも、だいぶふくらんできたように思います。
+
帰り道に、白神こだま酵母を使ったパン屋ができて、うれしい♪
この酵母で作ったパンは、ほんとにおいしいです。
もう何年も前、白神こだま酵母の本に感動し、
よしパン作りをするぞーと粉や酵母や本を買い込み何度かチャレンジ。
しかし、白神酵母を使ったパン屋さんがあるというので、取り寄せて食べてみる。
あまりのおいしさに「参りました」とあっさり引き下がり、
以来パンはパン屋さんが作ったものを買って食べることにしています。
でも、ピザ生地くらいは作りたい、とひそかに思っているところです。
(つい書いてる最中、ピザ生地・簡単・レシピで検索してしまう)
(すぐに必ず「簡単」というキーワードを入れてしまうところがなさけない……)
年内の仕事を終えました。
商品の補充、窓拭き、鉢植えの水遣り、お世話になっている方へのご挨拶、
月末月初の業務と、いつも10日間くらいかけてやっていることを、
およそ二日間で仕上げて休暇に入りました。
以前は終電で帰っていたのですよ。
といっても、今週はめんどうな発注業務がないので、助かりました。
先週いただいたお花ですが。
お庭の蝋梅を、毎年暮れに届けてくださる方がいて、活けた数日は、
職場中によい香りが漂います。
朝日が当たる場所に植えられているためか、よそよりも早く、
葉が落ちる前に花を開きます。
まるで蝋細工のような花びらなので、毎年「これはつくりもの?」と尋ねられます。
こんなに香りが強いのに、不思議。
この時期に、黄色い花はうれしいでしょう?
今年は、なんだかいろいろなことがあって、自分の速度や能力を超えたことのなかで
必死だったように思います。
反面、様々な出来事を鏡にして、自分の姿を見ることができた年でもありました。
今年はよく高熱も出したけれど、その度に病気だった人が
どんなに我慢強かったかを知りました。
+
それから今頃という感じですが、
秩父での朗読会「それぞれの、善き人への冬の歌」では、
「こだま」(スーハ!4号から)
「乾電池」(詩集『きおくだま』から)
「カメラ・オブスキュラ」(未発表作品)
「たましのベッド」(このブログ「銀葉の舟」で公開)
を朗読しました。
勇気づけてくださった方々、そして聴いてくださった方々ありがとうございました。
「乾電池」は、たぶんもう読めないと思います。
くちづけ、なんて言葉、恥ずかしくてもう書かないでしょう。
でも独りで練習した時には毎回泣いてしまって、これはほんとに困ったなと思っていました。
自分の詩を読みながら泣いてしまうなんて、わたしはほんとにおばかさんです。
でも当日、詩集を買ってくださった方に、感謝します。
それから「たましのベッド」ちいさいけれど好きな作品で、朗読できてよかったと思います。
矢野静明さんから送ってもらった写真を見ながらできた詩だということなど、
説明できなかったことがちょっと心残りですが、予定していた作品を
朗読できただけでもよかったと思います。
(もちろん、たくさん反省もしています)
++
休暇中に、たくさん寝て、体力を回復したいと思います。
これからはちゃんと横になって寝よう。
11月に高熱を出してから、なんだか荷物がとても重く感じられて左側が痛くて、
いつも左肩にバッグを提げているからかな?左肩に予防接種を受けたからかな?と
思っていたのですが、昨日は左の胸と背中がはさむように痛かった。
さすがにちょっと心配になりました。
でも、今日はそんなことはなくて仕事も順調にはかどりましたから、だいじょうぶ。
職場の近くの方が、
「40歳を過ぎたら、1年に1回はがん検診を受けておいたほうがいいですよ。
ちゃんとやるべきことをやっておけば、生きるチャンスを活かすことができます」
と、今年の締めくくりに、わざわざ言いにきてくださいました。
「生きるチャンス」皆さんも活かしてくださいね。
40歳になっていない方も。
まだ書けずにいる手紙が届くはずのすべての方に、ここでお詫びします。
もう少し家にいられる時間が多いといいのですが。
+++
では皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。
朝一番に読むものには、ささやかな特権がある。
たいていは出勤の途中で、それは推敲途中の自分の詩であるというのが理想だが、いただいた詩集だったり、詩誌だったり、ずっと集中して読んでいる本や資料だったりする。
目覚めたばかりの目と脳で、最初に触れるもの。
ここのところ少し調子が悪いのだけど(毎度のことですが)、そんななかで久しぶりに詩を書いている。
あまり元気があってもその分忙しかったり気分が散漫になったりで詩は書けないし、ひどく元気がなくても紙を持つのさえつらくて詩は書けないし読めない。
生活するにはちょっとエネルギーが足りなくて息も切れるのだけど、動く気力がない分どこかが休んでいて、その休んでいる状態がちょうどよいという感じ。
熱を出して学校を休んで、ふとんのなかであれこれ考えているような感じかな?ちょっと違うかな……。似ているかもしれないけれど。
それで、朝一番に読む自分の詩が手許にあるということは、とても安心することです。
酔芙蓉をいただいたので、仕事のあいまに写真を撮りました。
朝ひらいた時には真っ白な花びらが、時間とともに色づいていきます。
その様子が、まるでお酒に酔ったようなので、「酔芙蓉」。
これは、午後2時前くらいに撮ったものです。すでに白桃色です。
そして2時間後の4時すぎには、花びらがさらに色づききれいな桃色に。
うーん、あんまりわからないかも……。
微妙なのですよ。(と何故か言い訳)
そういえば朝、おそろいのピンク色のレインコートに長靴はいたちいさな姉妹を見たのでした。
かわいかったな。
私は10代後半の頃ピンク色がとても好きで、洋服もピンクのものが多かった。
今の姿からは想像つかないかもしれませんが、今でも実はピンクが好きです。
今週は、酔芙蓉の写真を載せる予定。
たぶんしつこく同じような写真ばかりになると思います。(笑)
これは三時草です。
「三時くらいに咲くから三時草っていうのよ。でも、三時には咲かないの」
と数年前に、いつもお花をいただく方から教えてもらいました。
自宅の近所で見つけて、「あ、三時草」と思いながら出勤していましたが、
ある日の夕方、咲いているところに通りかかりました。
出かける用事があったので、あわててカメラを取りに行って写真に撮りました。
うーん、あまりうまく撮れていません。
でも、まるい蕾もちいさな花もかわいいでしょう。
線香花火のようです。
そういえば、三時くらいに咲くというので、職場に飾った花がひらくのを、
じっと見つめて待っていたのでした。
三時には咲かなくて、四時くらいにひらいたような気がします。
あんなに辛抱強く待っていたのに、どんなふうにひらいたのか思い出せません。
たぶん気づかないくらいゆっくりとひらいたのでしょうが、
もちろん仕事もしていたので、ちょっと離れたりまばたきしたすきに、
そっとひらいていたのかもしれません。
あ、でも、だんだん花びらがそっていくのを見ていたような気もします。
まだ、あちこちで見かけると思いますので、興味がある方は四時前くらいから
じっと観察してみてください。
白薔薇も咲きました。
この薔薇は、Mrs.Herbert Stevens。
細い枝にうつむいて咲きます。
私が手で支えているので、上を向いていますが。
香りもとてもよい薔薇です。
薄い花びらをひらいても、蕾の時の折り皺が残っていて、くしゃくしゃなところもかわいいです。
同じ写真ばかりと思うかもしれないけど、大好きな薔薇だから。
それで、しつこく、今日ひらいたFrancis Dubreuilも載せます。
休暇中は、お見舞いに出かけたほかは家にいたけど、その間、薔薇が咲いてくれてよかった。
そういえば、数年前の母の日に、いっせいに咲いた薔薇でアレンジメントを作ったことがありましたから、今年はすこし早いのかもしれません。
「きれいだね」と言ってもらえるのは、とても有り難いことだと、今年はとくにそう思います。
これはきのう活けた一番花。
花びらの色、深みを増しています。
二番花と三番花も咲きました。
今日は一日中プリンターと格闘。
思うように肌色が出なくて、何枚も何回も刷りました。
肌色と緑にいつも苦労するのですが、デジカメとモニターとプリンターとそれを見てる光線と…それらの色の組み合わせを考えたら色迷宮に迷い込んでしまったかのようです。ぐるぐる。
プリンターやっぱり買いかえないとだめかなあ…。
それでついにお手上げ。
ネットのデジカメプリントに出すことにしました。
えー、こんなに安いの?!なんだ、インク代と紙代に泣いてたのに…もっと早く気づくべきでした。
というわけで、自分では1枚もうまくプリントできなかったのですが、一仕事終えた気分。