蓮根ハンバーグ、蓮根ソースで。
ハンバーグは、パン粉を入れずに、みじん切りの蓮根を混ぜています。
輪切り蓮根をぎゅっとはりつけて、浅めのストウブに入れオーブンで焼いたもの。
みじん切りの蓮根、玉ねぎ、ケチャップ、バルサミコ酢、ワインを煮詰めたソースで。
柿酢ケチャップ。
柿酢を作った時の搾り滓に、玉ねぎやセロリやハーブとトマトの水煮を加えて煮込み、
フードプロセッサーにかけ、味を調えたもの。
トマトケチャップに、この柿酢ケチャップを合わせて使っています。
柿酢ケチャップとトマトケチャップに、醤油とワインとバルサミコ酢を加え、ハヤシライスに。
オリーブオイルをからませて蒸し焼きにした茄子と、もち麦入りのライス。
サワークリームの代わりに、カスピ海ヨーグルト。
柿酢ケチャップは、皮も混じっているせいか食感がざらざらするのですが、
煮込んだらだいじょうぶでした。
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ペルル・ドールという小さな薔薇と、クコの実。
敷地のあちらこちらに、野生のクコが芽を出すのです。
すぐに木質化する枝には鋭い棘があって、草刈りのたびに触れてしまい
何度泣いたことか。
地下茎で増えるのか、刈っても刈ってもあちこちから出てくるのです。
最初なんという植物かわからず、ただただ恨めしかったのですが、
ある日花が咲いているのを発見。
ナス科の花で検索して、クコだとわかりました。
草刈りをさぼっていた枝に、赤い実をつけました。
いくつでもないのですが、実を摘んで、甜菜糖をまぶして焼酎に漬け、
小さな瓶でクコ酒を作っています。
クコの花。
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休日に、家中のペンダントライトをはずして洗い、数日切れたままだった
電球を付け替える。
「はじまりのみち」という、木下惠介監督を描いた映画を観る。
母へのいたわり、小さな旅館、仕事で母の死に立ち会えなかったというナレーション。
映画への一途な思い、抒情、人びとの健気さ。
珈琲を淹れる。
花を供える。
美しい紙の本をひらく。
手書きの文字を読み返す。
音楽を聴く。
ミシンをかける。